【トリリオンゲーム 第9話・ネタバレあり】キリカとの婚約を提案されたハル 切り返しに感じる優しさとは
二人が結ばれたら最強であろう。
だがそれはあくまでも二人が自主的に選ぶものであって、一真から強制的に決められるものではない。
世界一を競うワガママな二人は、誰かに人生を強制されて素直に従ったりしないのだ。
一真から婚約を命じられたハルの「もう俺結婚してるんで」は、キリカを傷つけない、さすがの切り返しだった。
キリカは物語の中ではワガママ娘と何度も評されてきた。だがそれは父親の一真の資本力に守られてのことだ。
どれだけワガママであろうと、父親から結婚しろと言われたら従わねばならず、左遷されても逆らうことはできない。それは本当のワガママなのだろうか。
夜のクルーザーの上での、ハルからのプロポーズという『共闘』の申し出は、なかなかロマンティックなシチュエーションだった。並ぶ二人の姿は絵になっている。バランスを崩したキリカをハルが抱きとめたとき、「ここからラブロマンスドラマに変わるのか」とソワソワしてしまった。
キリカが想像する『普通の幸せ』の中のピクニック中のハルとキリカはほのぼのとしていたが、やはりそれは本来の二人ではない。
果てしない欲望を満たすためにビジネスの世界で、二人は生きているからだ。