くらし情報『【『VIVANT』感想 最終話】堺雅人と二宮和也、二人の息子たちの鮮やかな交錯』

【『VIVANT』感想 最終話】堺雅人と二宮和也、二人の息子たちの鮮やかな交錯

17日の最終話で、激動の物語はテロ組織テントの解体と父子の別離という結末に着地した。

最終回まで俯瞰しても、物語の大半で誰が味方で誰が敵か分からない、登場人物それぞれがどんな信念で行動しているのか分からない、独特の混沌とした物語だったが、それがこのドラマの良さそのものだったように思う。

内通者は容赦なく処刑するダーティな部分を持つ主人公、無差別に人を殺傷するテロリストでありながら多くの戦災孤児を養ってきた主人公の父。

【『VIVANT』感想 最終話】堺雅人と二宮和也、二人の息子たちの鮮やかな交錯

偶然知りあった男が法の支配を無視した危険な存在だと知りながらも魅せられて追う公安の刑事、汚職や賄賂の横行するバルカで清濁を併せ持ちながら警察官として生き抜く男。


【『VIVANT』感想 最終話】堺雅人と二宮和也、二人の息子たちの鮮やかな交錯
いわば完全に白い善もなければ、完全に黒い悪もまた存在しないという物語だった。

誰かの悪が誰かの善になり、その逆もあるという世界だからこそ、それならばせめて己の信念を貫け、ブレるな、一度信じたものを裏切るなというメッセージがより鮮やかに、随所に発信されていた。

【『VIVANT』感想 最終話】堺雅人と二宮和也、二人の息子たちの鮮やかな交錯

今作は、公安・別班といった組織を舞台にスパイアクションを基調にしながらも、同時に経済ドラマとしての側面も色濃く持っている。

最終話もテントとバルカ政府のフローライトの採掘権を巡る契約の攻防戦がじっくりと描かれ、それがテロ組織解体への道筋となった。

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