【トリリオンゲーム 第10話・ネタバレあり】最終回ならではの胸アツ展開に、視聴者も歓喜
やはり、ハルはガクを裏切っていなかった。あの日、ハルから投げられたカジノチップが、ガクの手へと渡ったように、切り札は残っていたのだ。
また、ハルにとっても、ガクがトリリオンゲームを諦めないかどうかというのは、賭けだったに違いない。
ガクは一人だったが、ハルもまた、ガクへの信頼だけが頼りの、孤独な戦いをしていたのだ。
ハルとガクのコンビ再結成という待っていた熱い展開が来た。
ここからの逆転劇は鮮やかだった。
黒龍一真も簡単にやられる相手ではなかったが、騙し合いの勝負では、やはりハルの方が一枚上手だった。
ハルが勝ったのは、白虎あかり(百田夏菜子)が言ったように、彼のワガママが仲間のためのものだったからだ。
ハルはいざとなったら、自分を犠牲にする覚悟ができている。他人を利用することしか考えず、自己保身しか頭にない黒龍が追い詰められたとき、彼を助けようとするものはいなかった。その黒龍にトドメを刺したのは娘であるキリカだった。
父親のことを思うからこそ、彼を退陣させようとするハルたちに協力したのだった。
キリカは、ようやく父親から自立できたのだ。父親への愛情と、団結の力によって。