天気予報の精度、ぶっちゃけどのくらい上がってるの? 気象庁に聞いてみると…
天気予報を日々利用している人は多いでしょう。当たらないと困る人は多いですが、「最近は予報が外れなくなってきた」と思ったことはありませんか。
それもそのはず、「日本の気象研究は世界でもトップクラス」といわれています。
では、日本の天気予報の精度はどのくらい向上しているのでしょうか。気象庁『大気海洋部 予報課』の西村三治予報官に取材しました。
日本の天気予報の精度は高い!
一般にはあまり知られていませんが、天気予報がいかに適中率を向上させているのかを、気象庁のウェブサイトで見ることができます。
例えば、以下は『東京地方の予報精度(夕方発表の明日予報)』で、1985~2022年までの『降水の有無の適中率』と『最高気温の予報誤差』をプロットしたものです。
気象庁「天気予報の精度検証結果」
西村予報官の話では、その年々の気候によって『当たりやすい年』と『当たりにくい年』があるそうです。
この誤差をなくすために、『降水の有無の適中率』と『最高気温の予報誤差』をそれぞれ5年平均したのが太い線になります。
一目瞭然ですが、『降水の有無の適中率』『最高気温の予報誤差』ともに右肩上がり。