くらし情報『【『大奥 Season2』感想7話】福士蒼汰、瀧内公美が表現する人生の禍福』

2023年11月17日 17:15

【『大奥 Season2』感想7話】福士蒼汰、瀧内公美が表現する人生の禍福

愛おしく大切なものを得るということは、いつか失う恐れと表裏でもある。

カステラの写真

※写真はイメージ

それでも、固く寄り合わされた縄は次の世代に何かを繋ぐだろう。

吉宗(冨永愛)が赤面疱瘡の撲滅を願い、その時代には糸口すら得られずとも、田沼意次(松下奈緒)がその遺志を引き継いで、研究の果てに糸口を見つけた。

その糸口は一度は切れてしまうが、次の世代で熊痘として蘇り、多くの人々を救った。

国としての滅びを回避する道は、まだ途上にあるが、それもまた世代を継いでバトンが渡されていくはずだ。

本人にとって「何もなしえぬ人生」と思えたとしても、その情熱や願いは誰かに受け継がれていく。瀧内公美が一気に駆け抜けるように演じた阿部正弘の生き様はそれを見せてくれたと思う。


富士山と鳥

※写真はイメージ

ちなみに7話の後、同じくNHKのドキュメンタリー番組『100カメ』で、今作『大奥』の美術担当の様子が紹介され、衣装や照明・セットの驚くほどの細やかさや高い技術を垣間見ることが出来た。

私たちが漠然と「素晴らしいな」「美しいな」と感じるバックボーンに、高度な技術と熱が込められているということに、改めて頭が下がる思いである。

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