【下剋上球児 第6話・ネタバレあり】山住(黒木華)にフォーカスがあたった第6話 過去の発言の伏線を回収
南雲は「男とか女とか考えないほうがいい」と山住にアドバイスしていたが、横浜では「山住は女性だから」という理由で、野球部にあまり関われなかったことは、何度も本人が言っている。
だからこそ、椎野の虚言を監督や教師たちは信じて、山住の弁解に聞く耳を持たなかったのだろう。
山住自身も、どちらかといえば人の気持ちの機微に敏感なタイプではない。
ドラマの最初から野球中心で物事を考えてしまう傾向があり、他人の心情にはどこか疎いところがあるのは何度も描写されていた。
それが椎野との件では最悪の状況になってしまったのだろう。
ただ、椎野と越山野球部との違いは、彼女は部の中心となって部員たちと関わってきたことだ。
身を粉にして野球部に尽くしてきた姿を、部員たちは毎日のように見ている。
五十鈴との試合でも、山住はノックこそできなかったが、監督として相手チームのデータを調べ上げ、的確な作戦を指示していた。
だから、彼らも山住を信頼し、彼女を勝たせたいと思ったのだ。山住もまた、椎野に酷い嘘をつかれたにも関わらず、五十鈴のマウンドに立つ彼が強くなったと、野球のことは冷静に見ることができる。あくまでも野球ファーストの人なのだ。