2023年12月21日 10:00
忘年会で揉めがちな『唐揚げにレモン問題』 日本唐揚協会に「誰が始めたのか」を聞いてみた
一般的な料理ではなかったのです。
戦後になって、ブロイラーがアメリカ合衆国から入ってきて養鶏が広く行われるようになりますが、それでも唐揚げは一般的な料理ではありませんでした。養鶏が盛んに行われた大分県などは別ですが。
ちなみに、『三笠』が提供した唐揚げが、日本初の『外食メニューとしての鶏の唐揚げ』とされているそうです。
※写真はイメージ
――大分県が唐揚げで有名なのは歴史的な経緯がある?
そうです。養鶏が盛んだったので、鶏を食材として扱うことが一般的になったのです。
もっとも、その大分県でも北部は『唐揚げ』、中央部は『とり天』と違いが生じました。ですので、大分県などの一部地域を除けば、唐揚げは一般的な料理ではありませんでした。
唐揚げが普及した影に『ある企業のヒット商品』が!
――唐揚げはどうやって一般的になった?
唐揚げが一般的な料理になったのは1970年代中盤以降です。まず、家庭でおなじみの料理になりました。
それには日清製粉の『から揚げ粉』が大きな役割を果たしています。1974年に発売された『から揚げ粉』は画期的な製品でした。
それまでは、醤油やみりんに漬けてから衣を付けていましたが、『から揚げ粉』を付けるだけで揚げられるようになったのです。