【下剋上球児 第9話・ネタバレあり】松平健演じる賀門監督が、まさに将軍のようなひと言
南雲の「証明してこい」という言葉と、山住が「ピンチはチャンスや」と呟いた通り、見事に右中間を破る走者一掃のヒットを打ち、越山野球部をサヨナラ勝ちに導いたのだ。
翔のキャラクターはここまで無愛想な表情で感情を表現するシーンが多い。
中沢元紀は、ライバルである根室がどんどん成長していくことへの複雑な感情と不器用な成長を、僅かな表情だけで丁寧に演じてきたと思う。
今回の印象に残る見どころは、星葉高校の観客席からヤジが飛んで、双方のチームの観客が一触即発の事態になったときだろう。
賀門監督(松平健)が、まさに将軍のような威厳と貫禄を持ってなだめたのだ。
「大人として失望させないでいただきたい」
かつて南雲は「正々堂々と戦う」と賀門監督に宣言して甲子園に行けなかった。それなのに、無免許教師だったことを悟られたくなくて賀門からずっと逃げ回っていた。
今度こそ正々堂々と試合で賀門に対峙することができ、過去の自分を乗り越え、賀門に自らの成長を見せることができた。
やっと南雲が賀門から逃げ隠れすることなくまっすぐ向き合えたことに胸が熱くなった。
それにしても三重県大会の解説者席にいたのが大リーガー田中将大なのは、さすがに地方予選には豪華過ぎて笑ってしまった。