「なんでないの?」「今後できる?」 紙パックの炭酸飲料がないワケ

ありそうでない紙パックの炭酸飲料。ちょっとスカッとしたい時に、紙パックで飲めたら便利そうですが…実際にはありません。
なぜ紙パックの炭酸飲料はないのでしょうか。
『三ツ矢サイダー』でおなじみの各種炭酸飲料を開発・販売しているアサヒ飲料株式会社(以下、アサヒ飲料)に取材しました。
紙パックの炭酸飲料がない理由
アサヒ飲料に紙パックの炭酸飲料がない理由を聞いてみたところ、以下の回答がありました。
紙パックの炭酸飲料がない一番の理由は、耐圧性能と考えております。
炭酸製品には容器自体の強度と、充填後に密封した時の密封強度が重要です。
缶やペットボトルは容器自体に強度がありますし、密封している構造についても炭酸ガスの圧力に耐えられるようになっています。
一方、紙容器の強度は高くはありません。薄い樹脂を溶かして貼り合わせる密封構造のため、中からの圧力上昇に対しても強度が保てないことが考えられます。
また、このような理由から紙パックでの販売が難しいと考えているそうです。
夏場の高温下で、中の炭酸ガスの圧力が高くなったり、落下したりした時でも容器が破損しない強度、密封性が必要となります。