医師「ドラマのあのポーズは…」 本当にやってるのか、現役医師に聞いた
医療ドラマなどで、医師が手の甲を外に向け、両手を胸の前辺りまで掲げ「手術を始めましょう」というシーンがあります。
ドラマだけではなく、漫画などでもよく見かけますよね。
医者はみな、本当にこのようなポーズを取るのでしょうか。麻酔医として多くの手術に立ち会い、救急医療にも携わってきた笹倉渉医師に聞いてみました。
手術の時、『あのポーズ』はするのか?
笹倉先生によると、ドラマでよくあるポーズは「しません」とのこと。
手術室では清潔であることが何より重要。手術に使う手は清潔に保つ必要があります。
上半身は清潔、下半身は清潔ではないという意識があるので、両手を下げて下半身のほうに持っていくことはせず、かといって頭を触るわけにもいきません。
そのため、「一般的には、手を下半身のほうに持っていかず、上げたままにする」そうですが、ドラマなどで見かけるのようなあのポーズは取らないそうです。
手術が始まる前は医師、スタッフがそれぞれ持ち場につき、緊張するとともに、手のやり場に困る時間なのかもしれません。
※写真はイメージ
例のあのポーズで「始めましょう」といった声が掛かると、視聴者は「手術が始まるんだな」