猫はなぜ、びろ~んと伸びる? 大学教授の回答に驚きの連続!
前脚、後ろ脚、背骨も伸ばせる柔軟な体の構造をしているので、両脇を抱えて抱き上げると、非常に伸びたように見えるわけです。
※写真はイメージ
猫の体が柔軟なワケ
なぜ猫の体は柔軟なのでしょうか。今村先生は以下のように指摘します。
猫のような肉食動物は、瞬発力を発揮して獲物に追いつくよう速く走らないといけません。
前述の背骨や関節の柔軟さは、バネのように体を曲げて力をため、脚を前に進めるための推進力を作り出します。
体が柔軟に曲がるので、走行中に後ろ脚を前脚の前に出し、クロスするような動きができます。これにより速く走ることができるです。
背骨が柔軟に稼働することで速く走れるなら、馬なども同じかと聞いたところ、「まったく違います」とのこと。
草食動物の馬や牛は、背骨はがっちりと固定されているようなもので、猫のような柔軟性はありません。彼らの背骨がなぜ固く動かないのかというと、猫のような動きをするとお腹を圧迫してしまうからです。
草を食べているので、お腹にタンクを持っているようなものです。
タンクを抱えるために背骨を固定しているので、猫のように体を折り曲げバネのようにして推進力に使うことができないのです。