口が辛い時は○○を飲んで! 専門家が教える『対処法』
辛い料理を食べた際、辛さを緩和させるために水を飲みますよね。
しかし、水を飲んだにもかかわらず、舌のヒリヒリした感覚が収まらなかったことはないでしょうか。
実は、水では辛味を消す効果が少ないといわれているのです。その理由について、味覚の最先端研究を行う、中村学園大学の都甲潔(とこう・きよし)先生に聞きました。
水では辛さを抑えられない理由
都甲先生によると、このような理由から水は有効ではないそうです。
辛味成分の受容体『TRPV1』には温度感受性という性質があり、熱いものを口にすると辛味を助長する働きをします。
例えば、熱いカレーライスのほうが冷えたカレーよりも辛く感じるのは、こうした理由からです。
そのため、辛味を緩和するのには冷たい飲料が適しています。
冷たい飲料が適しているのであれば、水は辛さを抑えるのに向いていそうすよね。
しかし、水では辛味を抑えることができないといわれています。これはなぜなのでしょうか。
冷たい水では限界があります。というのも、辛味物質は油脂によく溶ける脂溶性だからです。
水には溶けないため、舌の内部に溶け込んだ辛味物質を取り出せないのです。