「ちょっと飲んだだけ…」でも要注意! 飲みかけのペットボトルは…
「ペットボトル飲料は飲みかけのまま放置してはいけない」といわれています。
放置するとどうなるのか、また、放置した飲料を飲むことにはどのようなリスクがあるのでしょうか。
一般社団法人 埼玉県食品衛生協会(以下、埼玉県食品衛生協会)に聞きました。
飲み残しには驚くほど細菌が増加
埼玉県食品衛生協会に「飲みかけのままで放置してはいけない理由」を聞いたところ、このような回答がありました。
一度開封したペットボトル飲料は、その中で細菌などの微生物が増殖することが知られています。たとえ、見た目やにおいなどの変化がなくても、細菌は増殖してしまうのです。
人間の口の中には多くの細菌がいるため、直接口をつけてペットボトル飲料を飲んだ場合、口内細菌が飲料中に入ります。
この直飲みしたペットボトルを放置すると、菌が増殖。
特に高温の場所での放置や長時間の放置では、「ちょっと飲んだだけだし大丈夫」と油断はできません。
また、口をつけなくても一度開封すれば、空気中に浮遊する細菌などが、ペットボトルに入って増殖することも分かっています。
では、どのくらい細菌が増えてしまうのでしょうか。
『宇都宮市衛生環境試験所』が実施した実験では、ミルクコーヒーを直飲みした直後の菌の数は1㎖あたり、およそ1千個でしたが、30℃のふ卵器で静置した結果、24時間後には1千万個、48時間後には3億個以上の細菌が確認されました。