コロナ禍で注目された不織布 メーカーに聞いた!マスク以外の使い道
『不織布(ふしょくふ)』という素材をご存じでしょうか。コロナ禍により、マスクに使われていることを通じて不織布の存在を知った人は多いかもしれませんね。
実は、不織布は非常に有用な素材。マスクだけではなく、私たちの気付かないところで、さまざまな用途に使われています。
不織布の開発・生産を行っている『エム・エーライフマテリアルズ株式会社』(以下、『MAL』)に取材しました。
そもそも不織布とは何?
まず不織布とは何なのでしょうか。簡単にいえば、文字通り織らないで作った布です。
通常、布を作る時には、糸や繊維を織ったり編んだりしますが、不織布はそのような伝統的な手法を用いずに製造されます。
仮に、織ったものを「布」と呼ぶとしたら、不織布は「布」というより「シート」です。
『MAL』は、不織布について、こう表現しています。
不織布とは、英語の『Non Woven Fabric』を直訳した名称です。
JISの定義では「繊維シート、ウェブまたはパットで繊維が一方向またはランダムに配向しており、交絡、融着、接着によって繊維間が結合されたもの。ただし、紙、織物、編み物、タフトおよび縮絨フェルトを除く」