脱酸素剤、開封後は捨てる?捨てない? 企業に聞いた『正解』は…
お菓子や加工食品のパッケージの中に『食べられません』と書かれた小さな袋が入っているのを見たことはないでしょうか。
この袋は脱酸素剤や乾燥剤と呼ばれるものですが、なんのために入れられているのか、また、捨ててしまっても問題はないのか気になりますよね。
脱酸素剤の『エージレス』を製造する三菱ガス化学株式会社(以下、三菱ガス化学)に聞きました。
脱酸素剤の働きとは
――そもそも脱酸素剤とは何か?
脱酸素剤は、密封した包装内の『酸素を吸収するもの』です。食品を包装する際に、中に酸素があると食品が劣化します。
カビが生えたり、味や香りが変わったりしてしまうため、脱酸素剤で酸素を除去し、品質が劣化するのを抑えます。例えば、餅や味噌、焼き菓子などに使われます。
画像提供:三菱ガス化学
――よく目にする乾燥剤とは違う?
乾燥剤は容器の中の水分を吸収して湿気を抑え、食品のおいしさを保持するものです。
そのため、クッキーやせんべいなど、パリパリとした食感の食品に利用されます。
――まだ包装内に食材が残っているのに、脱酸素剤を気付かずに捨ててしまっても問題はない?
そもそも、脱酸素剤は食品を包装してから食卓に届くまでの間の『品質』を保持するためのものです。