お菓子などに入っている『乾燥剤』 よく見ると…「吹き出した」「初めて知った」
製品化に成功したのが『I・C乾燥剤』です。
坂本社長は当時、このような想いがあったといいます。
子供たちにやけどを負わせるような製品は困りますし、それは日本国内だけのことではありません。
日本の食品がグローバルに輸出されている中、もし乾燥剤のせいで火事になったり、やけどを負ったりするようなことがあれば、日本のせいにされるかもしれない。それはダメだという思いがありました。
20年近くの開発期間を経て、2006年に完成した『I・C乾燥剤』は、世界初、唯一無二のものになりました。
『I・C乾燥剤』は以下のような優れた特性を持っています。
・低湿度環境下でも安定した乾燥効力を発揮。
・一度吸湿した水分は放出しない。
・空輸が可能(従来の石灰乾燥剤は強アルカリのため、飛行機へ載せられなかった)。
坂本社長によると、現在『I・C乾燥剤』は、例えば海苔の除湿・品質保全には欠かせないものになっており、日本の海苔の輸出にも大きな貢献をしているとのこと。完成から2年後の2008年には、経済産業省の主管する第1回『キッズデザイン賞』において、子供の安全を考えた優れた製品ということで金賞を受賞しました。