卵の保存、尖った方は上向き?下向き? 日本養鶏協会に聞いた『正解』は…
パックの中の卵を見ると、すべて尖っているほうが下になっていますよね。やや不安定なようにも見えますが、なぜなのかご存知でしょうか。
卵の尖っているほうを下にする理由について、一般社団法人日本養鶏協会(以下、日本養鶏協会)に聞いてみました。
卵の尖ったほうを下にする理由とは?
日本養鶏協会に聞いたところ、このような回答がありました。
尖ったほうを下にするのには、2つの理由があります。
まずは『卵殻強度』(らんかくきょうど)です。尖ったほうは丸いほうに比べて、卵殻強度が高く割れにくいため、パックに詰める時は尖ったほうを下にしています。
産卵する時も、通常は尖ったほうから放卵しています。
では、もう1つの理由はなんなのでしょうか。同じく、日本養鶏協会によると…。
尖ったほうを下にするのは『品質保持』も理由です。卵の中には、気室と呼ばれる隙間がありますが、実は産卵直後の卵白には気室はほとんどありません。
しかし、卵白に含まれる二酸化炭素が時間経過によって抜けていくことで、内卵殻膜と外卵殻膜の間に気室が作られます。内卵殻膜(ないらんかくまく)と外卵殻膜(がいらんかくまく)は卵殻のすぐ内側にあり、卵白を覆っている殻のことです。