三笠宮妃百合子さまが薨去 皇室最高齢の101歳 国際親善にも尽力
2024年11月15日、三笠宮妃百合子さまが、東京都中央区の聖路加国際病院で亡くなられました。明治以降の皇室で女性皇族としても最高齢の101歳でした。
産経ニュースによると、百合子さまは脳梗塞と誤嚥性(ごえんせい)肺炎のため、同年3月に同病院に入院されていたといいます。
1923年6月4日生まれである百合子さまは、昭和天皇の弟で2016年に100歳で薨去(こうきょ)した三笠宮崇仁親王さま(以下、三笠宮さま)とご結婚後、寬仁親王殿下、桂宮宜仁親王殿下、高円宮憲仁親王殿下、甯子(やすこ)さま、容子(まさこ)さまの3男2女をご出産。三笠宮さまと75年に渡り連れ添われました。
三笠宮ご夫妻
また百合子さまは、歴史学者でもある三笠宮さまとともに国際親善に努め、中近東地域を史跡調査でご訪問。映画やスライドを撮影し、三笠宮さまの講義の資料収集に内助の功を発揮されたといいます。
そのほか、恩賜財団母子愛育会の総裁を就任し、母子保健に関する活動にご尽力されたほか、日本赤十字社名誉副総裁や、公益社団法人東京慈恵会総裁、国際柔道連盟アンバサダーなど、各分野の普及や発展に貢献されてきました。
百合子さまは料理にも強くご関心があり、2冊のレシピブックを出版されています。ご著書においては、被災地である福島県などの生産者の人々への思いやりのお気持ちがつづられていたといいます。
晩年、百合子さまは、東京都港区にある赤坂御用地の三笠宮邸で、孫やひ孫の成長を楽しみに過ごされていたそうです。
激動の時代を生き抜き、国民の幸福を祈り尽力されてきた、百合子さまの安らかな旅立ちを、多くの人々が願っているでしょう。
[文・構成/grape編集部]
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