道枝駿佑が挑むアイドルと俳優の両立 『キャスター』第3話

SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。
2025年4月スタートのテレビドラマ『キャスター』(TBS系)の見どころを連載していきます。以下、ネタバレが含まれます。
かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。
連休中の昭和の日、今年は数えて昭和100年に該当するのだと知った。
かつて昭和がどんな時代だったかと語るテレビ番組を眺めながら、この国の芸能におけるアイドルの立ち位置もまた、昭和から令和にかけて著しく変わったものの一つだと思う。
令和は芸能事務所を経由しなくても個人の発信から誰かの偶像になれる社会でもあるし、同時に不祥事で、アイドルであり続けることが困難になる場合もある。
どこから誹謗中傷の弾が飛んでくるか、自分が何を目指しているのか見えづらくなったこの社会で、道枝駿佑はアイドルとして、そして俳優として真っ直ぐに立とうとしているのだと、第3話を見て思った。

視聴率が凋落したニュース番組、ニュースゲートのテコ入れに招かれたのは、型破りな一匹狼のキャスター・進藤壮一(阿部寛)だった。
違法すれすれ、モラル度外視の取材で次々とスクープを取ってくるが、現場は振り回されて右往左往している。