梅雨の室内干しで『15cm』が命 企業が教える黄金ルールとは
1年の中でも、室内干しをする機会が増えるのが梅雨時。
室内干しの場合、乾くまでに時間がかかったり、生乾きのニオイがしたりすることに悩む人は多いでしょう。
そのような時に上手に活用するといいのが『エアコン』です。
繊維原料や衣類を取り扱う、帝人フロンティア株式会社が開発した繊維、『ソロテックス®』のブランドサイトでは、室内干しにエアコンを活用する方法を紹介しています。
室内干しには『除湿』が効果的!
※写真はイメージ
洗濯物を室内干しすると乾きにくくなる理由は、洗濯物の水分が蒸発し、室内の湿度が高くなるためです。
水蒸気は『湿度の高い場所から低い場所に移動する』という性質があります。室内干しすることで室内全体の湿度が上がると、湿度が移動できる場所がない状態に。
「室内は外に比べて風がないから乾きにくい」という印象を持つかもしれませんが、実際は水蒸気がその場に滞留することで乾きにくくなるのです。
エアコンにある冷房、暖房、除湿3つの機能のうち、湿度を下げることに特化した『除湿』が室内干しには向いています。
除湿の機能は2種類
除湿機能には『弱冷房除湿』と『再熱除湿』の2つの方式があり、同じ除湿機能でも仕組みが異なる点には注意が必要です。
弱冷房除湿は、微弱の冷房運転で目標の湿度にする除湿機能。目標の湿度が低いほど肌寒さを感じます。
再熱除湿は空気を冷やして湿度を下げ、下がりすぎた室温を温かい空気で暖め直す除湿機能です。
弱冷房除湿のように寒くはならないものの、空気を暖めるため、そのぶん電気代が高くなります。
エアコンによっては『衣類乾燥機能』が付いている場合もあるので、除湿の種類と一緒に取扱説明書を確認してみましょう。
エアコンを使う時には、エアコンの風が洗濯物に直接触れるような形で干すとより速く乾かすことができます。
ソロテックス®ーより引用
エアコンの風が直接当たる場所に家具などがある場合は、扇風機やサーキュレーターを使って風の流れを変えるのも1つの方法です。
さらに、併用することで室温と湿度を一定に保てるようになるので、エアコンの使用効率も上がります。扇風機やサーキュレーターを使う場合は、エアコンの向かい側に置いて、洗濯物に向かって風を当てるようにしましょう。
さらなる工夫で効率アップ!
洗濯物の種類や量によっては、エアコンとサーキュレーターなどを使ってもなかなか乾かないこともあります。
そのような時は、『洗濯物の干し方』を工夫しましょう。
洗濯物は、空気に触れる面が少ないと乾きにくくなるので、15〜20cmくらいの間隔を空けて干すようにしてください。
なお、スウェットなどの生地が厚い服は、生地が薄いものに比べて水分を多く含みます。
水分を多く含む服同士が隣り合わせになると、水蒸気が増えて乾きにくくなるので、離して干したり間に生地の薄いものを干したりして、水分量を分散させましょう。
エアコンの除湿機能やサーキュレーターといったアイテムを活用するほか、干し方にも工夫して、上手に部屋干ししてみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]
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