【全文レポート】大泉洋、北村匠海に「『あんぱん』気分が抜けてない」と指摘!大爆笑の制作発表

2025年10月12日、テレビドラマ『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系)の制作発表がおこなわれました。
同ドラマは、同月21日から放送開始予定で、主演を俳優の大泉洋さんが務めます。
制作発表には、大泉さんをはじめとした出演者の宮﨑あおいさん、ディーン・フジオカさん、宇野祥平さん、北村匠海さん、高畑淳子さん、岡田将生さんが登場。ドラマの魅力などをトークしました。

撮影:grape編集部
『ちょっとだけエスパー』は、会社をクビになり、人生を詰んだどん底サラリーマンが再就職した会社で『ちょっとだけ』エスパーになり、仲間たちと世界を救うかもしれない物語です。
本記事では、そんな約1時間分の爆笑トークが繰り広げられた制作発表の様子をほぼ全文レポート!
grapeの全文レポートの中では、過去最長のトーク量となったため前編・後編に分けて紹介します。
後編では、岡田さんによる大泉さんの髪いじりや、俳優の福山雅治さんのモノマネについてのトークで盛り上がりました。後編は、以下の記事からご覧ください。
【全文レポート】大泉洋、撮影中に福山雅治のモノマネをして岡田将生を困らせる
大泉洋、冒頭から「休みがない」と申し立て
制作発表の司会を務めたのは、テレビ朝日の弘中綾香アナウンサー。
弘中アナから、初回の放送日が1週間後に迫った心境を聞かれると、大泉さんは冒頭からボヤキが飛び出しました。
随分と我々の初回放送、遅いですよね。なんか続々とほかのドラマは始まっていません?
「初回が遅いな」って思って、焦っていますね。だって、もう視聴習慣がついちゃいますよ。宣伝とかも大変じゃありません?そんな中で、途中から始まっても、「なんでこんな遅かったんだろうな」っていうふうに思っているんですけど…。
撮影は、割と早めに入ったんです。なのに、なんでこんなに休みがないんですか、この撮影現場は!

撮影:grape編集部
「休みがない」と訴える大泉さん。
しかし、ほかの出演者には休みがあるようです。
その理由をこのように考察しました。大泉:休みがないっていうわけじゃないんですよ。私が北海道に行ってる間にみんなは休んでいるんですよ。そうすると、私には休みがなくなるじゃないですか。これ、今なんの時間ですか?
ディーン:小言はもうやめてください!
北村:愚痴はちょっと…。
大泉:初回…遅くないですか!?
ディーン:ループした!
話がループする展開に、ディーンさんや北村さんと息の合ったトークを見せていました。
北村匠海、『水曜日』に反応?
制作発表前には、2分間の予告動画も流れ、会場に集まったファンは早速『ちょっとだけエスパー』の世界観をちょっとだけ体験。
大泉さんは「あの2分も相当面白い。我々はこの間1話見ましたけど、やばいです。とんでもない面白さです」と太鼓判を押しました。
これからみなさんの火曜日が本当に待ち遠しくなるだろうなと思います。
放送がなくて水・木・金・土・日・月がつらいですよ。だからみなさんはおそらく、月・火・水・火ぐらいでいきたいじゃないかなと思って。あっていいのは水曜ぐらいです。禁断症状にさいなまれることでしょう。
大泉さんのコメントに対して、北村さんは「どうでしょうかね…」とつぶやきます。

撮影:grape編集部
会場からは何かを察し、笑いの声が上がりますが、大泉さんは「どうでしょうかねっていうのは、どういう意味?」と疑問に思った様子。
実は、北村さんはバラエティ番組『水曜どうでしょう』(北海道テレビ系)の大ファンだといいます。
そのため、『水曜日』というワードに「それはちょっとどうでしょう…」と言ったのでした。
弘中アナが「うまい!」と称えると、大泉さんのボヤキが再び始まり…。
いやいや、うまいとかじゃないのよ。別に全然こっちで放送されてるわけでもないし。『水曜どうでしょう』の話なんかいいんだよ。
見てほしいと思ってねえし、あんなの。
ドラマを期待してください!とにかく期待しかないっていうこと言っておきましょう。

撮影:grape編集部
岡田将生、大泉洋にタジタジ
大泉さん演じる文太と暮らすことになる謎の女性・四季を演じる宮﨑さん。大泉さんとの掛け合いのシーンなど、現場での雰囲気を聞かれると、このように答えました。
文ちゃんは、もう大泉さんそのものなので。本当に現場の雰囲気もこんな感じで楽しく、座長を中心としてやらせていただいております。
和気あいあいと、みなさん優しくて真面目な素敵な方たちなので楽しいです。
「和気あいあい」という言葉に合わせて、お茶目な一面を見せる大泉さんの姿もあり、仲のよさが伝わってきました。

撮影:grape編集部
岡田さんが演じるのは、文太らをエスパーにした兆。
謎に包まれているキャラクターなゆえ、演じる上でのポイントを岡田さんが聞かれると…。
大泉:僕はー。
岡田:ちょっと待てぇ!俺、まだ喋ってないよ。もう、ツッコミ体質じゃないんだから!
大泉:すいません、ごめんなさい。
岡田:本当ですよ!
大泉:ごめんなさい、僕の番かと。
岡田:質問はなんでしたっけ。
突然、大泉さんに回答権を奪われてしまった岡田さん。
タジタジになりながらツッコミを入れていると、質問も忘れてしまったようです。

撮影:grape編集部
僕の役は、本当に謎に包まれていまして、詳しいことをまだみなさんに言えない状態です。
物語が進むにつれて、この兆というキャラクターが分かってくると思うんですけど、その分からなさをどう面白おかしくお芝居にできるかというのを、大泉さんと一緒にやらせてもらっています。
人を愛してはいけないという不可解なルールなどを与えてくる、兆。
そんなミステリアスな役に、大泉さんからは、アドバイスがあったのかを聞かれた2人は再び漫才のような展開になりました。
大泉:もう毎日。手取り足取り。例えば『嘘をつくんじゃない』とか『他人の物を盗っちゃいけない』とか。
岡田:それ役とか関係ない!もういいですよ、大泉さんしか楽しんでいない!
大爆笑する大泉さんの横で、岡田さんはぐったりした様子を見せていました。

撮影:grape編集部
これまで映画『そらのレストラン』や、テレビドラマ『黄金の豚-会計検査庁 特別調査課-』(日本テレビ系)で共演してきた2人。そのため、お互いの性格をよく分かっているのでしょう。
宇野さんが演じる半蔵は、ちょっとだけ動物と話せる、アニマルお願い系エスパー。
映画『ラストマイル』では、岡田さんとディーンさんと一緒に出演していました。しかし、共演はしていなかったようで…。
『ラストマイル』の時は同じシーンがなかったので、ちょっと残念だったんですけど、今回ご一緒できて嬉しいです。
…というのも、岡田さんは19年ぐらい前に、ある映画のオーディションがありまして、それでお会いしているんです。僕は落ちたので、共演はしていないんですけど。
岡田さんとは以前から会っていたものの、宇野さんがオーディションに落ちてしまったため共演はできなかったというトークに、大泉さんは「よくそんな切ない話をしますね!」とツッコミ。
「せめてオーディションに受かって、岡田さんと共演したなら分かりますけど、そのオーディション、落ちたんでしょ!?」と、驚きを隠せなかったようです。
ディーンさんとは、少し違った仕事の仕方をしたことがあるといいます。
宇野:13、4年前ですかね。ディーンさんが監督・主演の映画がありまして、それに出させてもらって。
大泉:それは出られた?
宇野:そう。オーディションでディーンさんと。
ディーン:オーディションで選ばさせていただきました。
宇野:監督、演出する時のディーンさんは、ものすごい寡黙な、ほとんど言葉を発さない方だったので…。
ディーン:なんかそれだけ聞くと、くせもの監督みたいな。
宇野:だから今回はまた全然違う顔を、知ることができているんだなと思います。
ディーン:チャラいキャラですからね、桜介は。
宇野:別の関係で、お2人とまた一緒になれたのは嬉しいですね。

撮影:grape編集部
ディーン・フジオカ、役作りのために『平成ギャル男コース』に登録
そんな、なでまわすと花が咲く花咲か系エスパーの桜介役のディーンさんは、役作りにこだわりがあったそうです。
桜介は、能天気でチャラくて軽い感じ。わぁって花を咲かせて、責任を取らないみたいな感じのキャラクターなんですけど、この作品のために僕はすごい時間をとって役作りをしました。
役をいただいた時に、「とりあえず日焼けをしてきてほしい」って言われて。『平成ギャル男コース』という日焼けサロンの会員になりました。
普段は、色白だというディーンさんですが、日焼けサロンに行って肌を焼いてきたというのです。

撮影:grape編集部
大泉:でも、そんなに桜介って焼けてなきゃいけない役ですかね。
ディーン:今思うとそうなんですよね。僕、役について話していた当時、金髪だったんですけど、「髪も黒くしてこい」「身体は絞ってこい」「日焼けサロンに行って焼いてこい」とか、無茶振りをたくさんいただきまして、そんな努力の上に成り立ってるのは、この桜介という役になっております。
大泉:素晴らしい!
そんなディーンさんが努力をして作り上げた桜介は、どんなキャラクターなのか…。そして日焼けが必要だったか、ドラマを見てチェックしたいですね!
高畑さんと、大泉さんは大河ドラマ『真田丸』(NHK)で共演。当時は親子関係の役柄でした。
「久々にお会いして、最初『母上』って言いました」という大泉さん。久々の共演について、このようなトークが展開されました。
高畑:楽しいですよ。お忙しいでしょうに、現場をいつも明るくしてくださって偉いなと思っております。
大泉:そんな僕のこと痛々しく見るのはやめてください。
高畑:そんなことない。本当に偉いなと思っています。あと、台本を読んだ時にクエスチョンになるところを全部大泉さんが変顔でなさってくださる。1話を見た時に引っかかりを全部やってくださるので、ものすごくよく分かった。
大泉:視聴者が思う疑問を、文太が体現していますからね。
高畑:私、読んだ時にまったく分からなくて…。
大泉:それは問題ですよ!読んで分かっていないなら!
高畑:私にはちょっと難しいところもあったんですけど、非常に面白い作品になっております。
9年経っていても、親子のようなトークで会場を盛り上げた2人。

撮影:grape編集部
そんな2人に負けじと…なのか、弘中アナの失言で会場もキャストも大盛り上がりする場面がありました。
最後に北村さんに質問をしようとした弘中アナ。すると…。
弘中:そして最後に北村さん。北村さんは大泉の…。
主演俳優の大泉さんの名前を、呼び捨てにしてしまった弘中アナに会場は大爆笑!

撮影:grape編集部
北村:いいと思います!
ディーン:今、何があったんですか!
大泉:弘中さんね、もう看過できない!噛みも多いし、しまいには主演俳優を呼び捨てで。
北村:大泉、座ってもらっていいですか?
大泉:いやいや、だけど!呼び捨てはないだろう、北村くん。「北村さんは大泉の」ってもうね、看過できないよ。
弘中:ごめんなさい。本当にすいません。
大泉:どうしたの。落ち着いて!
弘中:まだ最初のブロックなのに、すごいみなさんしゃべって…。
大泉:ちょっと焦っているのね。
必死に謝る弘中アナと、しれっと『大泉』呼びを混ぜる北村さん。

撮影:grape編集部
弘中アナから、仕切り直して「北村さんは大泉さんのファンであると公言されていますが、初共演されていかがですか」と聞かれると、目を輝かせてこのように答えていました。
北村:いや、本当に大泉はですね。
大泉:やめろって!呼び捨てすんなって!呼び捨てにしていい人じゃないんだ。
北村:軽率でした。すいません。大泉さんはですね、本当にもう見て分かる通りというか、変わらないです。ずっと文太との垣根がないぐらい。現場では本当に安心感がありますし、ふとした時に横に来ていろんな話を聞かせてくれるんです。それが本当に面白くて。
大泉さんを褒める言葉が止まらない北村さん。しかし「大泉さんのおかげで、今日僕らはかなり疲労した状態で今ここに立っている」と、突然クレームを入れました。
なんでも、この制作発表前に取材があり、トークが長引き散々笑い転げてきたというのです。
「相当疲れています」という北村さんに、「俺だけじゃない、誰も頼まれてないのにそれぞれが殴り合っているみたいなメンバーなんです」と主張する大泉さん。

撮影:grape編集部
自由に話す出演者たちの中には、突然「私、エスパー能力があるかも」という人もいたといいます。
大泉さんいわく、高畑さんが「人の言うことが直前に分かる」と言って宇野さんの発言を読んだものの、その後はまったく当てられなかったとか。
「かなり温まっている」という北村さんに対し、大泉さんは「温まっているっていうか、疲れてんだこっちは」と、ヘトヘトの状態で制作発表に臨んだようです。北村匠海は、『あんぱん』気分が抜けきらない?
制作発表では、撮影現場から寄せられたタレコミをもとに、現場でのエピソードを披露するコーナーが設けられました。

撮影:grape編集部
最初に触れられたのは、北村さんが監督に忘れられるといった事件。どういうことなのか、市松役の北村さん本人から解説がありました。
北村:存在感が薄いのか分からないですけど、エキストラさんの中に紛れる芝居があって。監督は目の前にいたんですよ。でも「北村さんはどこだ」ってなって…。僕、まだあまり現場にいないので。
大泉:北村くんは、今はもうだいぶ慣れましたけども、最初の頃はね、『あんぱん』気分が抜けなかった。
北村:これ、ずっと言ってくるんです!「なんかこのシーンは『あんぱん』が抜けてないな」って。
大泉:「『あんぱん』気分でやってきているから、それじゃ困るよ」って話ですよ。
北村:してないですよ!
大泉:今やっと『あんぱん』が抜けてきて、市松っぽくなってきましたけど。
北村:違うんですよ。切り替えは、結構はっきりしてるほうですよ!
大泉:なんか、「パンをよこせ」みたいな。
北村:ないですって、本当に!
大泉:だから監督にも見えなかったんでしょうね。そこにはまだ『あんぱん』がいたから。
連続テレビ小説『あんぱん』で、柳井嵩を演じていた北村さん。
大泉さんから、『あんぱん』いじりが止まらない様子でした。

撮影:grape編集部
『天使すぎる宮﨑さん、それに嫉妬する大泉さん』と書かれた見出しに触れられると、「どの話だろう。常に天使っぽいから」と褒め立てる大泉さん。
どうやら、宮﨑さんがメイクさんに扮してテカリを抑えてくれたことがあったといいます。
大泉:私とディーンさんと宇野さんで、車の後部座席に座るっていうシーンだったんです。もう長い撮影だったので、疲れきっておじさん3人が黙っていたんですよ。
宮﨑:静止画みたいに瞬きしかしないみたいな感じになっていたので、「みなさんお疲れかしら」と思って、パフを持って「すいません、ちょっと入ります」ってメイク直しに入りました。
大泉:宮﨑さんが僕のテカリを抑えてくれたって、いかんせこっちは疲れきってるから、意味が分からなくて「え、何、どうしたの」みたいな。そこまで現場が盛り上がらなかったっていう。
宮﨑:全然ちょっと笑いが取れなくて…。でも、その後もリベンジを何度もしました。

撮影:grape編集部
疲れている共演者を気遣って、宮﨑さんが現場を和ませたというエピソード。
きっと疲れも吹っ飛ぶだろうと思いきや、大泉さんからすると迷惑だといいます。なぜなら…。
大泉:現場がダレてくると、宮﨑メイクが現れるんですよ。俺の直しをしているんだけど、またすぐ宮﨑さんも出演シーンで呼ばれちゃうから迷惑な話。
宮﨑:やっぱりみなさんお疲れの日もあるので、少しでも楽しくなったらいいなと思って試行錯誤してます!
きっと宮﨑さんの気遣いは、「迷惑」といいながらも休みがない大泉さんの癒しになっていることでしょう。

撮影:grape編集部
大泉さんは、このエピソード以外にも宮﨑さんが『天使』と感じることがあったといいます。
1話で、文太は落ち込んでるわけです。その文太に向かって「文ちゃーん!」って手を振ってくる四季ちゃんがいるんですよ。
これがかわいすぎて俺が思わず笑顔になってしまうんです。そうすると監督が「笑わないでくれ、あなたは落ち込んでいるんだから」って言うんだけど、「いやお前、だったら見てみろこの顔。かわいすぎるだろ!」と。
その後、監督が宮﨑さんのワンショットを撮った時に「いや、あれは笑っちゃいますね」と言っていました。
共演者も監督も笑顔にする宮﨑さんのかわいさにも注目したいですね!
『ちょっとだけエスパー』の初回放送は、2025年10月21日からです。
grapeでは、ドラマコラムも連載予定。ドラマと一緒にコラムもお楽しみください!

撮影:grape編集部
岡田さんやディーンさんの爆笑トーク、視聴者からの悩み相談、大泉さんの芸能生活30周年祝いなど、まだまだ盛りだくさんの内容があります。
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[文・構成・取材/grape編集部]