学内でイチョウを拾った東大生 ひらめいた『芸術品』が…?「天才かよ」
急激に冷え込みが増してきた2025年11月下旬現在。
街中を歩いていると、黄色く色づいたイチョウが目に入る機会もあるでしょう。
東京都目黒区にある、東京大学駒場キャンパスに通う@genkai_uts1さんも、学内で落ちていたイチョウの葉に目をとめました。
そして、扇形の葉を、とある『芸術品』に生かそうとひらめいたのです。
Xで「天才!」と絶賛された作品がというと…。
イチョウを生かした『蝶』です!
投稿者さんが『イ蝶』と命名した、小さな作品。扇状に広がる葉を重ねることで、羽を広げた蝶の姿を巧みに表現しています。
放射状に伸びる葉脈も、蝶の羽に見られる模様やスジを思わせ、自然の造形がそのままアートとして生きているでしょう。
身近なイチョウを使った造形美に加え、キャッチ―な『イ蝶』という作品名まで計算されたアイディアに感服しますよね。
秋を感じる『イ蝶』の投稿には5万件を超える『いいね』が寄せられ、大きな反響を呼びました。
・素敵…。風流ですね。
・思った以上に蝶だった。かわいいな。
・日常でこんな発見ができたら毎日が楽しそう。
・幼い頃に親しんでいた秋の香りを思い出します…。
感謝です。
イチョウで『蝶』を表現した東大生取材で明かしたきっかけ
Xでの反響を受けて、grapeは投稿者さんを取材。
『イ蝶』を作ろうと思った理由や、制作時の苦労などを振り返ってもらいました。
――どうして、イチョウで『蝶』を作ろうと思ったのでしょうか。苦労した点もあれば教えてください。
イチョウの葉で蝶を形作る動画を見て「作ってみたい」と思い立ちました。
ですが、蝶の羽に適したきれいな葉がなかなか見つからずに苦労しましたね…。
制作しようとしたら、力加減が難しくて、葉がすぐに折れてしまうこともありました。
本当の蝶に見えるように、葉の位置は調整しまくりましたね。ものすごくうまく仕上がったと思っています。
一見すると短時間で作れそうですが、素材集めから形の調整まで、意外と手間がかかったようです。妥協せず、納得いくまで向き合ったからこそ、リアルな蝶の作品が完成したのでしょう。
予想外の嬉しい展開「駒場祭の宣伝もできた」
『イ蝶』の写真がXで大きな反響を呼んでいることについて聞くと、「同月22~24日に開かれる学祭『駒場祭』の宣伝もできたので、よかったです」と、予想外の嬉しい展開も教えてくれました。
もしかすると、きれいな『イ蝶』の投稿を見て、学内のイチョウの木を見に訪れる人もいるかもしれませんね。
投稿者さんが素材や形にこだわって仕上げた『イ蝶』。
日常に転がる素材が、発想次第で美しい作品へと生まれ変わる面白さを感じさせてくれますね…!
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材/grape編集部]