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『落ち葉アート』に取り組む高校教師 70万人が反応した『しんちゃん』に「AIじゃないの?」

grape
『落ち葉アート』に取り組む高校教師 70万人が反応した『しんちゃん』に「AIじゃないの?」

寒さが一層増してきた2025年11月30日現在。公園や街路には、赤や黄色の落ち葉が目立つようになってきたでしょう。

冬の気配が一段と強まる中、美術を担当する高校教師の、はまー(@hamacream)さんは、公園の落ち葉を生かして、人気漫画『クレヨンしんちゃん』の主人公・野原しんのすけを表現。

Xでは72万件を超える『いいね』がつき、大反響を呼んだ『落ち葉アート』が…こちらです!

『落ち葉アート』に取り組む高校教師 70万人が反応した『しんちゃん』に「AIじゃないの?」

色の濃淡が異なる落ち葉を丁寧に並べ、しんのすけのキョトンとした表情や、トレードマークと言える赤と黄色の服装などを見事に再現。

葉の向きや重ね方、色調の使い分けによって、しんのすけらしい無邪気さが自然とにじみ出ていますよね…。

まるで今にも「オラ、落ち葉のしんちゃんだゾ~!」と動き出しそうなほどの完成度でしょう。

はまーさんの『落ち葉アート』には、驚きと称賛の声が相次ぎました。

・これはすごい。
天才だ。

・リアルすぎてAIかと思った…。

・色使いが完璧すぎる。身近な落ち葉だけで、ここまでしんちゃんを表現できるなんて…!

落ち葉で野原しんのすけを再現!制作した美術教師を取材


落ち葉を生かした見事な作品を披露し、Xで注目を集めた、はまーさん。

grapeの取材に対し、しんのすけの『落ち葉アート』に取り組むきっかけや、制作の裏話などを明かしてくれました。

――落ち葉で『クレヨンしんちゃん』のしんのすけを表現しようと思ったきっかけを教えてください。

4、5年前に別の『落ち葉アート』を制作していた際、「この色味ならしんちゃんも作れるはず!」と感じたことがきっかけです。

それ以来ずっと、私の『作りたいものリスト』で眠っていたのですが、先日、ちょうど公園の落ち葉がきれいで、天候も穏やかだったことが重なり、念願がかなって形にすることができました。


――しんのすけの落ち葉アートをするうえで、特にこだわった点や、大変だった点は何でしょうか。

色や形へのこだわりはもちろんですが、自分の場合は木の実や枝を極力使わず、落ちている葉っぱだけで作ることにもこだわっています。

落ち葉を折ったり切ったりしないようにも心がけていて、あくまでも自然な形のまま、寄せ集めるだけで作っています。大変だった点は、やっぱり風です。良くも悪くも、ほんの少し葉が動くだけで全体の印象がガラッと変わってしまうので、「お願い、今は吹かないで」と祈りながら作っています。

公園では色とりどりの落ち葉が豊富だったので、素材集めでは困りませんでしたよ。

――しんのすけの『落ち葉アート』の大きな反響については、どう感じますか。

素直にすごく嬉しいです。
同時に、野原しんのすけというキャラクターが、どれほど多くの人に愛されているかを改めて実感しましたね。

『クレヨンしんちゃん』のアニメ放送が始まった頃、私は小学1年生でした。以来、ずっと大好きなキャラクターです。

今回の投稿では、国内外の幅広い世代の方からコメントやメッセージをいただきました。

「私もしんちゃんが大好きなんです!」「真似して作ってみました!」といった声もあり、胸がじんと熱くなりました。改めて、作者の臼井儀人先生の偉大さを感じています。

落ち葉だけで描き出された、文字通りの『自然のアート』。

はまーさんの作品に込められたこだわりは、多くの人に響き、国内外から反響が寄せられたのもうなずけます。


また、老若男女を問わずに世界中の人から愛される、国民的アニメの影響力の大きさも感じられるでしょう。

はまーさん自身も、幼少期から大好きな作品をアートとして再現することができて、感慨深い気持ちになったようですね。

『落ち葉アート』に込める思い「生徒が美術に関心持つ入り口に」


これまでにもたびたび、くまのプーさんやアンパンマンといった人気キャラクターの『落ち葉アート』を制作してきた、はまーさん。

『落ち葉アート』に取り組む背景には、教え子への熱い思いがあるようです。

――『落ち葉アート』を作り始めたきっかけと、魅力について教えていただけますか。

15年前の『教材研究』です。当時、「はたしてこれはアートと呼んでいい領域なのか」と悩みましたが、それでも『落ち葉アート』と勝手に名づけ、生徒たちにむけて『魅力ある授業づくり』の一環として始めました。

少しでも、生徒が美術に興味や関心を持つ入り口になればいいなと思い、毎年続けています。


魅力はいくつかありますが、日本の四季が生み出す自然の美しさをダイレクトに味わえる点が大きいです。
身の回りの『当たり前』を改めて見つめ直すことで、たくさんの気づきや学びにつながります。子どもたちとともに、豊かな心を育んでいければいいなと思いますね。

落ち葉でなじみのあるキャラクターを再現することで、生徒たちの美術への好奇心を刺激している、はまーさん。

Xで大きな反響を呼んだ『落ち葉アート』は、教え子たちだけでなく、作品を目にした人々にとっても、身近な自然に目を向けるきっかけになっていることでしょう…!

※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。

[文・構成・取材/grape編集部]

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