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冬山に舞い降りた『仮面のプリンス』 野鳥愛好家が収めた1枚に「イケメン!」

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冬山に舞い降りた『仮面のプリンス』 野鳥愛好家が収めた1枚に「イケメン!」

落ち葉が目立つようになり、街の景色が冬らしく一変した2025年12月14日現在。

山の中でも、春や夏とは異なる野鳥の姿が見られるようになってきたようです。

野鳥観察を30年以上続ける愛好家の、鳥見人(@Kingfis48508472)さんは、近所の静かな山を散策中、寒い時期に日本に飛来する冬鳥の『ミヤマホオジロ』と遭遇。

鮮やかな黄色い姿を目にしてテンションが上がり、見事な1枚を撮影しました。

鳥見人さんが「黄色い仮面のプリンス」と評するほど、凛々しい姿をご覧ください。

冬山に舞い降りた『仮面のプリンス』 野鳥愛好家が収めた1枚に「イケメン!」

最大の特徴は、鮮やかな黄色い顔に黒い線が走っている点。

目の周りに入っている模様は、まさに王子や騎士のマスクのようでしょう。

冠羽がモヒカンのように立ち上がっているのも、かっこいいポイント。
スズメのようにぽってりとした茶色い体と、勇ましく黄色い顔のギャップに、思わずキュンとしますよね…。

鳥見人さんがXに写真を投稿すると、「素敵な模様」「おしゃれなイケメン王子!」といったコメントが寄せられました。

鮮やかな模様の『ミヤマホオジロ』撮影した野鳥愛好家「たまらない」


珍しい冬鳥の写真に惹かれた筆者は、鳥見人さんを取材。

ミヤマホオジロを撮影した際の状況と、思いを聞くと、次のように答えてくれました。

落葉前の黄葉と野鳥を一緒に撮りたいと思い、野鳥の宝庫で『マイフィールド』と呼べる近くの山へ出かけました。

ミヤマホオジロの顔は、私の大好きなプロ野球チーム『阪神タイガース』のカラーと同じなので、『虎党』にとってはたまらない小鳥さんです。

見つけた時は嬉しくて、テンションが上がりました。

写真の背景に黄葉を絡めることで、一面がタイガースカラーっぽくなりましたね。
偶然ですが(笑)。

『阪神タイガース』を連想させる黄と黒の色合いが特徴的なミヤマホオジロ。

チームカラーと重なる野鳥と出会えれば、おのずとテンションが上がるのも納得でしょう。

30年前から減少したミヤマホオジロ背景に外来生物の存在?


野鳥の観察を30年続ける鳥見人さん。当初は、山でミヤマホオジロがたくさん見られたものの、今では滅多にお目にかかれなくなってしまったそうです…。ミヤマホオジロの姿が少なくなった理由について、このように推察します。

特定外来生物の『ソウシチョウ』が増えるにつれて、ミヤマホオジロの姿が減ってきたように感じます。

ソウシチョウとは、江戸時代に中国から持ち込まれて野生化したとされる小鳥です。


冬山に舞い降りた『仮面のプリンス』 野鳥愛好家が収めた1枚に「イケメン!」

※写真はイメージ

実は、愛らしい見た目とは裏腹に、在来の生態系に影響を与える『日本の侵略的外来種ワースト100』の1種に選ばれています。

繁殖力が強いため、同じ小鳥であるミヤマホオジロの生息地を奪っている可能性も考えられるでしょう。

冬の山で見られるミヤマホオジロの美しい姿の裏には、在来種を脅かす外来種の存在もあります。

鳥見人さんの1枚を通して、美しい自然環境を未来に残すために、私たちにできることを考えさせられますね…。

※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。

[文・構成・取材/grape編集部]

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