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罵声を浴びて落ち込む警官 交番に来た子供の行動に「涙が出た」

grape
罵声を浴びて落ち込む警官 交番に来た子供の行動に「涙が出た」

かつて警察官として10年勤務していた筆者。そんな筆者が「この仕事をやっていてよかった」と心から思う瞬間がありました。

それは、子供から敬礼をされた時です。

子供の敬礼は、警察官の癒し


警察官の仕事は、決して穏やかなものばかりではありません。

犯罪者と向き合い、交通事故の現場では、一瞬の判断が人の人生を左右することもあります。

張り詰めた緊張の中で、気持ちを切り替える余裕すらない日もありました。

そんな時、何気なく敬礼をしてくる子供の姿が目に入ると、不思議と肩の力が抜けます。

たった数秒の出来事ですが、「今日も無事でよかった」と思える瞬間でした。


これは筆者だけではありません。

現場でどれだけ厳しい表情をしていた警察官でも、子供に敬礼をされた直後は、思わず目尻が下がります。

「子供の敬礼に、癒されない警察官はいない」というのは、過言ではないでしょう。

さまざまな敬礼の形


子供からの敬礼にも、実はさまざまな形があります。

真剣な表情で、警察官になりきったように敬礼をする子。

満面の笑顔で、勢いよく手を上げる子、左右が逆になってしまう子もいました。

罵声を浴びて落ち込む警官 交番に来た子供の行動に「涙が出た」

※写真はイメージ

中には女子高生同士でノリで敬礼をし、返すと「キャーッ」と声援を送ってくれる人もいました。

どんな形であれ、敬礼をしてくれるその気持ちが、警察官にとっては何より嬉しいもの。


1日の疲れや緊張が、その一瞬でふっと和らぐのです。

忘れられない、あの日の敬礼



そんな子供の敬礼で救われた日があります。

交番で勤務していた日、小さなミスをしてしまい、上司から厳しく叱責を受けました。気持ちが沈んだまま数時間後には交通違反の取り締まりへ。

着いた現場で今度は「暇人が。税金で給料もらっているなら、もっと役に立つことをやれ」と罵声を浴びました。

心ない言葉をかけられることは珍しくないのですが、この日は落ち込む出来事が重なったせいか、「自分のやっていることは本当に正しいのだろうか」と、心が揺らいでいました。

罵声を浴びて落ち込む警官 交番に来た子供の行動に「涙が出た」
※写真はイメージ

落ち込みながらも交番に立っていたら…


その日の夕方、交番の前に立っていると、5歳くらいの男の子がトテトテと走ってきました。


そして、満面の笑みで、精いっぱいの敬礼をしてくれたのです。

そばにいた母親が「この子、お巡りさんが大好きなんです。将来の夢はお巡りさんなんですよ」と教えてくれました。

その瞬間、胸の奥に溜まっていたものが、静かにほどけていきました。

子供にとって警察官は、街を守る存在であり、憧れの対象なのだと改めて気づかされたのです。

その場ではなんとか平静を装いましたが、帰宅後、「自分は間違っていなかった」「間違った道に進んではいけない」と、涙があふれました。

罵声を浴びて落ち込む警官 交番に来た子供の行動に「涙が出た」

※写真はイメージ

子供の敬礼は警察官の心の支え


子供の敬礼は、ほんの一瞬の出来事です。

それでも、その一瞬が、時には折れそうになる警察官の心を支えてくれることがあります。


今日も街のどこかで交わされる『小さな敬礼』が、誰かの背中をそっと押しているのかもしれません。

[文・構成/りょうせい]

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