冷蔵と常温、冬の野菜保存はどっちがいい? 野菜ソムリエの回答は…
冬の間「これだけ寒いなら野菜は常温で保存できるのでは」と考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、野菜には冷蔵保存に向くもの、常温でも保存できるものがあり、冷蔵と常温では保存方法が異なるようです。
そこで当記事では、日本の大手食品メーカー、キユーピー株式会社のグループ企業、深谷ベジタブルコミュニケーション株式会社で野菜ソムリエ上級プロとして活躍する松村さんに、冬の野菜の適切な保存方法について聞いてみました。
冬の野菜は冷蔵庫じゃなくて常温保存でもよい?
松村さんは「野菜の保存は、基本的に冷蔵保存がおすすめ」と言います。
保存に適した温度は、冷蔵であれば『0~5℃』、常温だと『10~15℃』が目安となるそうです。
そのため、冬場の家の中でも暖房などをつけることで保存に適した温度を超えやすく、傷みを早める可能性があるのだとか。
ただし、タマネギ、カボチャ、ゴボウ、サツマイモなど、常温保存に向く野菜もあります。
※写真はイメージ
保存場所の温度には注意が必要ですが、常温に向く野菜は洗わずに、後述でご紹介する方法で適切に常温保存するのもよいでしょう。
カットした野菜は常温保存ができないので、食べない場合は早めに冷蔵保存してくださいね。
冬の野菜はベランダでも保存できる?
松村さんは「ベランダで野菜を保存するとしても、冬の寒い時期だけにしてもらえたら」と言います。
2月をすぎると寒暖差が激しくなり、常温保存に適した15℃を上回る日も出てくるためです。
冬場であっても、ベランダで保存する場合は、通気性をよくし直射日光を避けて保存しましょう。
野菜の適切な保存方法とは?
冷蔵庫と常温では、野菜の保存方法が異なると言います。
冷蔵庫の場合は、野菜をキッチンペーパーや新聞紙で包み、ポリ袋などに入れて野菜室で保存するのがおすすめです。
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常温の場合は、コンテナカゴのような通気性のよい容器や、温度変化が少ない発泡スチロール箱に新聞紙を敷き、その上に野菜を置きます。保存場所は、冷暗所など温度変化の少ない場所を選びましょう。
土がついている場合は落とさずにそのまま保存し、野菜の上にも新聞紙をかけると、より日持ちしやすくなりますよ。
また、野菜は育っていた時の姿に近い状態で保存することが望ましいとされています。
ほうれん草や小松菜、白菜、長ネギのような野菜は、横に寝かせるのではなく立てて置くことで、エネルギーの消費をおさえられ、鮮度が長持ちするそうです。
なお、野菜は冷蔵保存であっても『3~5日』ほどが安全に食べられる日数の目安のため、「より野菜を日持ちさせたい」という人は、冷凍保存が適しています。
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例えば、長ネギであれば、洗った後に保存袋の大きさに合わせてカットし、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存しましょう。
生の薬味として使うことは難しいものの、熱を加える場合は冷凍のまま切ってすぐ使えますよ。
冷凍保存であれば、1~2か月ほどは日持ちするそうです。
適切に保存して無駄のない消費を!
野菜は、状況に合わせて冷蔵や冷凍、時には常温保存をうまく使い分けることが大切です。
冬でも、暖房や日当たりで保存場所の温度が上がることもあるでしょう。
ご家庭の保存場所や温度を見直し、野菜を無駄なくおいしく使い切りましょう。
[文・取材/ブリジア構成/grape編集部]