書店員のお仕事はややこしい 雑誌注文時の『号数ミス』を描く漫画に理解の声
イラストレーターのいまがわゆい(@othellolapin)さんが2026年2月、書店員時代に経験した『ある失敗』を漫画にしてXで公開しました。
投稿には、読者から「これは大変」といった共感の声が相次いでいます。
当時、書店員1年目だった、いまがわさん。客から依頼を受け、指定された日の雑誌を取り寄せたのですが…。
元書店員が描く『雑誌の号数ミス』新人時代のリアル体験
届いた雑誌を客に手渡すと、「この号じゃない」と指摘されます。ミスの原因は週刊誌の『号数表記』にありました。
週刊誌は実際の発売日と、表紙に記載されている『〇月〇日号』という日づけが一致しないケースがあります。
いまがわさんはまだ経験が浅く、表紙の『10月2日号』という表記をそのまま基準にし、注文してしまったのでした…。
この出来事をきっかけに、いまがわさんは週刊誌や隔週刊誌を注文する際、表紙デザインや特集内容などを慎重に確認するようになったといいます。
書店員の要確認事項『あるある』を描いた漫画に理解の声
『要確認事項』と題された作品には、書店員の『あるある』な苦労に理解を示したり、独特な出版ルールに疑問を投げかけたりする声が寄せられました。
・これは大変すぎる…。表記システムは、どうしてこうなったんだろう。
・新人さんに理解してもらおうと思うと、なかなか大変なやつ。普段から雑誌を全然買わない人に説明すると大体「?」という表情になっている。
・図書館の検索サービスでもあるよね。利用者の1人として気をつけたい。
・ややこしいなあ。紛らわしいから、発売日と号数の日づけを合わせてほしい。
なぜ未来の日づけが記載? 週刊誌の号数が発売日と違うワケ
そもそも、なぜ雑誌や週刊誌の号数は、発売日より先の日づけが表示されているのでしょうか。
諸説ありますが、雑誌は新聞と違って毎日発行されるものではなく、次号が出るまで一定期間店頭に並び続けるため、購入時に『古い印象』を与えないように先の日づけを表記するようになったそうです。
また、地方では首都圏より発売が遅れる場合があるため、地域差を考慮した結果ともされています。
12年のキャリア持つ元書店員が解説ミスを防ぐ注文方法
grapeマンガ編集部は、書店員として12年以上働いたキャリアを持つ、いまがわさんをメールで取材。
書店員時代の失敗を漫画で描いた想いや、作業内容などについて詳しく聞きました。
――雑誌の発売日に混乱したエピソードを漫画で描いた想いを教えてください。
本屋さんで働き始めて知ったのは、雑誌の号数だけでなく、タイトルなど、意外とややこしい点が多いということでした。
同じ書店員の方や本に関わる方たちに向けて、ちょっとした思い違いや確認不足をなくすヒントになればと思い、描きました。
お客さん側にも、こうした思い違いの可能性があることを知ってもらいたい、という気持ちもあります。
――駆け出しの頃、号数のミスを犯してしまった際の心境はどうでしたか。
ミスをしてしまった時は「やってしまった…」と落ち込みました。
ですが、以降はその経験を教訓として、ミスを防ぐよう努めるようになりましたね。
パソコン画面で書影を見てもらう対策も取り入れました。
――ほかに、書店員として働く中で、気を配っていた点はありますか。
雑誌には『特別版』があって、表紙の芸能人が違ったり、付録が複数あったりするんです。ネット限定で書店では販売されない商品もあります。
なので、まずはお客さまが何を必要としているのか、よく話を聞き、ちょっとでも不確実な点があれば確認し、確実な商品を用意できるように心がけていました。
本屋さんはいつもお客さんのご要望を確実に聞こうと頑張っています。
難しいかもしれませんが、お客さんが注文する際にも、できるだけ詳しい情報を教えていただけるとありがたいです。
そして、お調べする時間が必要になる場合もあるので、本屋さんには心と時間に余裕をもってお越しいただければと思います…!
店頭に並ぶ1冊は、多くの人の確認と気配りの結晶です。
いまがわさんの作品と話からは、店員と客の思い違いを防ぐために、丁寧なコミュニケーションを重ねる大切さを感じさせられますね…!
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材/grapeマンガ編集部 しぶちゃん]