「とりあえずレンチン」はやめて! 専門機関が教える「電子レンジのNG」【6つの注意点】
最近では『タイパ』という言葉が使われるほど、調理における『時短』が意識されています。
しかし、時短を意識しすぎて、取扱説明書や商品パッケージに記載されている注意事項をよく確認せず、調理家電の誤った使い方をすると思わぬ危険に遭うことがあります。
電子レンジのずぼら調理について、独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、『NITE』)に取材しました。
『NITE』は、経済産業省など関係省庁と密接に連携し、5つの事業分野(製品安全、化学物質管理、バイオテクノロジー、適合性認定、国際評価技術)で、日本の発展と暮らしの安全を支える取り組みを行っています。
『ずぼら調理』とは
そもそも『ずぼら調理』とは、どのような調理を指す言葉なのでしょうか。『NITE』では、このように説明しています。
近年は、時間効率を重視するタイムパフォーマンス(タイパ)志向の高まりを受けて、手軽な調理家電を用いて、できるだけ手間をかけない『ずぼら調理』が人気です。
『NITE』によれば、『ずぼら調理』を行い、取扱説明書および商品パッケージに記載されている注意事項をよく確認せずに、誤った使い方をして事故に至ったケースがあるとのこと。
そのため、『調理家電の事故』を防ぐための注意喚起を行っています。
電子レンジの事故情報が一番多い
『NITE』によると、調理家電の中でもっとも事故情報が多いのは電子レンジ。
2020~2024年で『NITE』に通知された製品事故情報は515件で、内訳は以下のようになります。
【製品事故情報】
・電子レンジ:149件
・IHこんろ:92件
・電気ケトル:76件
・電気こんろ:52件
・オーブントースター:30件
・電気炊飯器:30件
・コーヒーメーカー:16件
・フードミキサー16件
・その他:54件
※写真はイメージ
電子レンジ使用のNG行動
『NITE』が注意喚起をしている事故では、以下のような実例があります。
・カップ麺を容器ごと電子レンジで加熱したところ、容器が爆発し、電子レンジが破損した。・取扱説明書で禁止されている『ゆで卵』を含むおでんを加熱したところ、ゆで卵が破裂し、庫内のガラスプレートが破損した。
カップ麺のパッケージにはアルミニウムが使われていることがあり、そのまま電子レンジで加熱すると、スパークが発生して発火する可能性があります。
また、殻を剥いた『ゆで卵』も電子レンジで加熱すると、黄身の水蒸気が白身で逃げず、内圧が上昇して破裂する恐れがあるのです。
『NITE』は、このように注意を呼びかけています。
「できるだけ手間をかけたくない」「ちょっと温めるくらいなら大丈夫」といったずぼらな気持ちから、注意事項を確認せずに誤った使用方法をしてしまうと、大きな事故につながるおそれがあります。
調理工程を省いても、安全のための手間だけは省かないようにお願いします。
事故を防ぐために気をつけるポイント
『NITE』では、事故を防ぐためのポイントを挙げています。
・調理前に、取扱説明書および商品パッケージに記載されている注意事項を確認する。
・禁止されている容器を加熱しない。
・禁止されている食品を加熱しない。
・揚げ物調理をする際は、取扱説明書に定められている油の量を守る。
・調理中は、その場を離れない。加熱しすぎない。
・調理後は、こまめに掃除する。
『NITE』の指摘どおり、家電の説明書をよく読まないというのが、事故を引き起こす大きな原因となります。
思わぬ事故に遭わないように、家電の説明書を再確認しておくことをおすすめします。
[文・取材/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]