道路の『ひし形』、どういう意味がある? 弁護士の解説に「知らなかった」
春の陽気に誘われて、家族や友人とドライブに出かける機会が増えるこの季節。
運転している時、アスファルトに描かれた白い『ひし形(ダイヤ)のマーク』を、一度は目にしたことがあるはずです。
「あ、何かあるな」程度に、何気なく通りすぎてしまっている人もいるでしょう。
実はこのマーク、ドライバーにとって『絶対に見落としてはいけない』とても重要なメッセージが隠されているのです。
もしその意味を知らずに無視して走り続けると、思わぬところで警察官に止められ、厳しい罰則を受けることになるかもしれません。
ひし形は『この先に横断歩道がある』という予告
道路に描かれたあのマークには、一体どんな役割があるのでしょうか。
大阪府大阪市で、まこと法律事務所を運営する北村真一弁護士にうかがいました。
――道路上の『ひし形マーク』には、どんな意味があるのですか?
ひし形マークの正式名称は『横断歩道又は自転車横断帯あり』という路面表示です。
信号機のない横断歩道の手前、50mと30mの場所に設置されることが決まっており、ドライバーに『この先に横断歩道があるから、歩行者がいないか注意してね』と伝えるための重要な予告サインなんです。
※写真はイメージ
――見落として歩行者の横断を妨げてしまった場合、どうなりますか?
マークそのものを踏んだからといって即違反になるわけではありません。
しかし、その先の横断歩道で渡ろうとしている歩行者がいるのに一時停止をせず通りすぎると、『横断歩行者等妨害等違反』となります。
これは厳しく取り締まられており、普通車の場合、違反点数2点・反則金9000円が科されます。もし事故を起こしてしまえば、さらに重い責任を負うことになります。
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――ひし形マークが見えた時、私たちドライバーはどう行動すべきなのでしょうか?
ひし形が見えたら、まずはアクセルから足を離して、いつでも止まれる準備をしてください。もし歩行者がいたら必ず止まる。これは法律以前に、ハンドルを握る人のマナーであり責任です。
最近では取り締まりが強化されているだけでなく、ドライブレコーダーの普及によって、歩行者側から証拠が提出されるケースも増えています。『自分は大丈夫』という甘い考えは捨てなければなりません。
優しさの連鎖が、事故のない街を作る
信号のない横断歩道は、歩行者にとっても「無事に渡れるかな…」と不安を感じやすい場所です。
そんな時、ドライバーがひし形マークにいち早く気づき、スッと優しく車を止めてくれたら、歩行者は安心して道を渡れるでしょう。
お互いに会釈を交わすような、温かい瞬間が生まれるかもしれません。
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道路上のマークは、いわば『みんなが安全に過ごすための道標』です。
「知らなかった」という人は、次のドライブでは、ぜひ『ひし形』を意識してみてください。
あなたのその1つの気づきが、悲しい事故を防ぎ、誰かの大切な日常を守ることにつながるはずです。
[文・取材/LUIS FIELD構成/grape編集部]