運転中の着信、スピーカーなら出てもいい? 元警察官に聞いた違反の条件
車を運転中に、家族や友人から電話がかかってきて、つい焦ってしまった…そんな経験はありませんか。
運転中に、電話に出ることは危険で交通違反だと多くの人が認知しているかと思いますが、最近ではスマホを耳に当てなくても通話できるハンズフリー機能を使う人も増えています。
しかし、ハンズフリー通話であっても使い方によっては罰則の対象になることがあるようです。
罰則の対象になる条件は?
※写真はイメージ
本記事では、運転中の通話がどこまで許容されるのかについて、元警察官で、現在は警察官志望者向け教室『やまよし教場オンラインスクール』を主宰する、やまよしさんに話を聞きました。
――ハンズフリー通話は、どのような使い方をすると罰則の対象になるのでしょうか?
道路交通法の第118条では、運転中にスマートフォンなどを手に持って通話することや、画面を注視することが禁止されています。
そのため、たとえスピーカー機能を使ってハンズフリーで通話をしていても、片手でスマートフォンを持ったまま運転していれば、6か月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金となる恐れがあります。
また、スマートフォンを車載ホルダーなどに固定して手に持っていない場合でも、着信相手を確認するために画面を見続けてしまうと、『注視』に当たり、違反となる可能性があります。
――スマートフォンに触れず、車のスピーカー越しやイヤホンで通話するだけなら、運転中でも問題ないのでしょうか?
スマートフォンを手に持たず、車のスピーカーなどを利用して通話するだけであれば、道路交通法上の違反に直ちに当たるわけではありません。
また、イヤホンの使用についても、法律で一律に禁止されているものではないです。
ただし、スピーカーの音量を上げすぎたり、遮音性の高いイヤホンを使用したりして、サイレンやクラクションなどの音が聞こえにくい状態になっている場合は、条例違反などに問われる可能性があります。
――赤信号などで停車中であれば、スマートフォンの操作をしても問題ないのでしょうか?
車が完全に動いていない状態であれば、運転席でスマートフォンに触れてもすぐに法律違反として扱われるわけではありません。ただし、青信号に変わった時点でスマートフォンを手に持っていると、その瞬間から違反に当たる可能性があるのです。
また、画面に気を取られているうちに信号が変わり、慌てて発進してしまうことで、思わぬ事故につながることも考えられます。
そのため、停車中であっても、運転席にいる間はスマートフォンの操作はなるべく控えておくと安心ですね。
両手が空いていたとしても、通話しながらの運転には注意が必要
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運転中に着信があっても、基本的にはそのままにしておくか、マナーモードにしておくのがもっとも安全だそうです。
理由として、ハンズフリーで両手が空いていたとしても、会話に夢中になると意識が通話に向いてしまい、前方への不注意や反応の遅れにより、思わぬ事故につながることがあるためだそうです。
まずは落ち着いて駐車場などの安全な場所に車を停め、それからゆっくりと電話をかけ直すような心のゆとりを持ちたいですね。
元警察官。現職時代は主に交番や刑事として勤務。
現在は、その経験を活かし警察官志望者向けオンラインスクール(面接対策など)を運営
7年間で5,000人以上をサポートし(2026年1月現在)、全都道府県警察へ合格者を輩出している。
主にYouTubeなどでの情報発信のほか、メディア出演や取材協力なども行っている。
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[文・取材/LUIS FIELD構成/grape編集部]