卵の殻が野菜の『肥料』になる! 農業の『仙人』が教える使い方に「やってみます」

grape
卵の殻が野菜の『肥料』になる! 農業の『仙人』が教える使い方に「やってみます」

卵の殻を肥料として再利用するアイディアが、Instagramで1万件を超える『いいね』を集める反響を呼んでいます。

投稿したのは、全国の農家を40年以上支援してきた農業アドバイザー・農業仙人(nougyousennin)さんです。

普段は何気なく捨ててしまいがちな卵の殻ですが、実は野菜の栽培に役立つ成分が含まれているといいます。

本記事では、卵の殻に含まれる成分や土づくりにおける役割を解説。

grapeライフハック編集部の取材に対して農業仙人さんが語った、野菜への効果や使う際の注意点なども紹介します。

捨てがちな卵の殻が肥料になる農業のプロが教える再利用法


多くの家庭で調理のたびに出る卵の殻。

卵の殻が野菜の『肥料』になる! 農業の『仙人』が教える使い方に「やってみます」

※写真はイメージ

そのままゴミ箱へ捨ててしまう人も多いかもしれませんが、家庭菜園やガーデニングでは意外な活躍を見せてくれるそうです。

農業仙人さんは、卵の殻について次のように説明しています。


卵の殻には炭酸カルシウムが含まれているので、砕いて土に混ぜれば、立派な石灰肥料になります。

カルシウム肥料ですから、土のpHを中性に維持する働きがあるんです。

植物が細胞の周りに壁を作るためには、カルシウムが必須。

カルシウムが不足している土で育てた野菜は、日持ちが悪かったり、傷みやすかったり、病気になりやすかったりします。

卵の殻は畑やプランターなどの土に混ぜることで、肥料として活用できるというのです。

pHとは、土壌の酸性、アルカリ性の度合いを示す指標のこと。

多くの野菜は極端な酸性やアルカリ性の土壌では育ちにくいため、適切なpHを保つことが健全な生育につながるとされています。

卵の殻が野菜の『肥料』になる! 農業の『仙人』が教える使い方に「やってみます」

※写真はイメージ

卵の殻に含まれるカルシウムは、土壌環境を整え、野菜を丈夫に育てる重要な役割を担うようですね。


卵の殻が石灰肥料になる情報に「早速やってみます」


身近な卵の殻が肥料になるという情報には、多くの人が関心を寄せました。

・早速やってみます!

・環境に優しい!残飯も少なくなりますね。

・祖父が昔やっていました。理由を知ることができてよかったです!

・実際にやっていますが、土がフカフカになっている気がします。

家庭から出る食品の副産物を有効活用できる点も、多くの共感を集めた理由の1つかもしれません。

元の投稿はこちら

農業の『仙人』に聞いた!卵の殻を肥料にするメリットや注意点


Instagramでの大反響を受けて、grapeライフハック編集部は農業仙人さんに取材。

卵の殻を肥料として使うメリットや、実践時に気をつけたいポイントについて詳しく話を聞きました。

――卵の殻を肥料として活用することで、具体的に野菜にはどのような効果が期待できるのでしょうか。


主な働きは、土壌のpH矯正と、野菜の栽培に必須であるカルシウムの供給です。

卵の殻の主成分の炭酸カルシウムは、石灰肥料の原料として使用されています。

炭酸カルシウムは土壌中に存在する酸と反応して、作物が吸収できるカルシウムに変化します。

その変化はゆるやかに長く続きますが、pHが低い土壌では比較的早く反応が進み、作物の生育に適した土壌に矯正することができるのです。

また、カルシウムは植物の細胞を強化したり、病原菌の侵入や環境ストレスに対する免疫反応を活性化させたりして、作物を強くする働きがあります。

――卵の殻は、薄皮を剥かずにまいても問題ないのでしょうか。

マヨネーズや卵を大量に使用する工場から出る殻を使った石灰肥料は、市販もされていますが、薄皮を除去してあります。

薄皮には、タンパク質や糖類が含まれているので、カビなどが発生しやすく、長期保管に向かないからです。


しかし家庭から出る殻を肥料として利用する場合は、長期間保管されることもないので、そのまま使うことができます。

割合としては4~5%程度ですが、薄皮は土壌中の微生物のエサとなるので、剥くのはもったいないですね。

実際に使用する時は、できるだけ細かく砕いてから使ってください。

細かくすればするほど、土壌に早く効果が表れます。

卵の殻が野菜の『肥料』になる! 農業の『仙人』が教える使い方に「やってみます」

※写真はイメージ

――コバエなどの虫が発生した場合の対処法や、発生を防ぐための工夫はありますか。ハエの仲間は呼び寄せないことが大切。ですが、ハエを引き寄せるのは『有機物が腐ったニオイ』です。

作物に害をもたらすハエの仲間は、有機質肥料や堆肥の匂いに寄ってきて、そこに卵を産みつけて増えてしまいます。


有機質肥料や堆肥はしっかりと土に混ぜ込み、使った後はすぐに作づけをしないことが大切です。

特にタネバエやタマネギバエの幼虫は、さまざまな作物の根を食害するので注意が必要でしょう。

一般的に「堆肥や有機質肥料を施用したら、作づけまで2週間空けましょう」と言われる理由の1つです。

万が一、タネバエなどが卵を産みつけても、2週間あれば成虫になるので被害を受けずに済みます。

――ほかにも注意点はありますか。

もう1つ注意が必要なのが、刈った後の草の扱いです。

雨の季節に草刈りを行うと、種類によっては数日でベトベトに腐ってきます。

このニオイにもハエが寄ってくるので、注意してください。


卵の殻が野菜の『肥料』になる! 農業の『仙人』が教える使い方に「やってみます」

※写真はイメージ

卵の殻は、これまでゴミとして捨てていたものを手軽に土づくりへ生かせる、身近な資源です。

ただ土にまくだけでなく、細かく砕くことや、肥料を入れた後の管理方法を意識することで、より効果的に活用できるでしょう。

農業仙人さんの長年の経験に基づくアドバイスは、家庭菜園初心者にとっても参考になる内容ばかり。

日々の料理で出る卵の殻を上手に再利用しながら、健康な野菜づくりに役立ててみてはいかがでしょうか。

※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。

[文・構成・取材/grapeライフハック編集部]

提供元の記事

提供:

grape

この記事のキーワード