【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

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【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、イラストレーターの渡辺裕子(@satohi11)さん。

2026年4月スタートのテレビドラマ『リボーン ~最後のヒーロー~』(テレビ朝日系)の見どころを連載していきます。以下、ネタバレが含まれます。

渡辺裕子さんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。

野本英人(高橋一生)があかり商店街の移転先として考えていたスーパー蒼萬の跡地は、根尾光誠(高橋一生)に高額で買われてしまった。

英治(小日向文世)たち商店街のメンバーは立ち退きを決意し、みな散り散りとなってしまう。

根尾社長は人々の敵意を集め孤立、NEOXISを離れた友野(鈴鹿央士)も光誠への憎しみを募らせていた。

そして運命の2026年2月17日。
英梨(横田真悠)から友野がいないことを聞いた英人は、あの神社へと走り、そこでとうとう光誠と向かい合う…。

【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

『リボーン』、ついに最終回。けれどたくさんの謎が残されたままだ。矛盾しているのでは、と思う箇所もいくつかある。

しかしそれは『説明不足』というよりも、『想像の余地』になっているのではないだろうか。

ドラマが終わってもSNSでは、見た人それぞれが「あれは実はこうだったのでは」と、ずっと考えたりお互いに思っていることを言い合ったりしている。

それはまるで商店街のみんながわいわい騒いでいる、英人の家のよう。そこではきっとこれからも、残された謎についての話が尽きることがない。


【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

そして謎の話と同じくらい『光誠と英人』の話も終わらない。

金平(柳沢慎吾)の命を救い、更紗(中村アン)が絵の世界に戻る後押しをし、あかり商店街を存続させ、NEOXISを友野に引き継いで、消えていった。

彼らは、いったいなんだったのだろう。

【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

ハンバーガーの食べ方などをみて推理した「光誠が英人に転生したように、英人は光誠に転生している」は当たっていた。

けれど、神社で対峙する光誠と英人を見たら、考察とかはどうでもよかったような気がしている。『ふたり』の言葉のやりとりが、呼吸を忘れるほど圧巻の演技だったから。

高橋一生さんはこのドラマで『光誠』『英人』『英人の中に転生した光誠』『光誠の中に転生した英人』『英人の中に転生しているけれど光誠の影武者になる光誠』『光誠の中に転生したけれど、その演技に耐えられなくなってきた英人』などを見事に演じ分けてきた。

【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

そして最後には、苦しむ光誠(英人)を、慈愛の目で見つめる英人(光誠)や、友野くんに会社をゆずって、うれしそうに微笑む光誠(英人)となっていた。


どちらも、自分以外の人を大事に思う本来の優しい姿。

同じ顔なのに全然違う人だった初回から始まり、そのふたりの境目がなくなってほぼ同じ人になる最終回まで。

【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

こんな繊細な演技ができる高橋一生さん、頭の中はいったいどうなっているんだろう。

自ら階段を落ちていった『光誠=英人』を、英治がしっかり抱き止めた時は、泣きそうになった。

戸惑う『光誠=英人』に「当たり前だろう、理由なんてないよ」と言い切る英治。

【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

理由も理屈も飛び越えて、目の前にいるのがふたりとも息子だと理解し、彼らが大変なことになっているなら身体を張って助けるお父さん。

『光誠=英人』はどこにいったのか。

この謎の答えは、私個人では「ふたりの魂がひとつになって、商店街の英人に変わったのではないか」と思っている。


【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

光誠も英人だとわかってくれた英治の行動で、『光誠=英人』と、『英人=光誠』は英治の息子として一体化できたのではないか。

そして、英治が英人を助けたことにより、元の歴史ではこの転落に巻き込まれて死ぬはずだった英治自身も救っているのが、とてもいい。

ひとつの魂だった英人と光誠が、ふたつに分かれて存在していたのだとしたら。

【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

孤独な少年時代を過ごし、人を信じられないまま会社を立ち上げるルートをたどると、光誠に。

にぎやかな商店街で愛されて成長し、実家の家業をつぐことにするルートは、英人に。どちらも『FOR THE PEOPLE』の理念を持っているのに、環境の違いで別の性格になってしまった。

そして最後に、英治がわかってくれたことによってまたふたりはひとりの『野本英人』に戻り、更紗も「今、私の目の前にいるのが…あなただから」と英人をありのまま受け入れる。
【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

そして赤ちゃんのヒデオが生まれて…そんなしあわせな時間が、英人にあったならいいと思う。


というより、そう思いたい。光誠に転生して、自分が英人だと言えないまま更紗や商店街の人々を見つめていた姿がかわいそうでたまらなくて、あのままどこかに消えてしまったとは思いたくないのだ。

【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

光誠と英人の働きで、死ぬはずだった金平と英治は生きた。

けれどこれまで、歴史の大きな変化は必ず修正されているので、もしかしたら金平も英治も早めに亡くなるのかもしれない。

ただ今回は、絶望した先の死ではなく「楽しかったな」と笑顔での終わり方をするのではないだろうか。

更紗と歩きながら、『英人=光誠』はつぶやく。

「でも考えてみたら…みんないつ死んでもおかしくない毎日を生きているんだよなって思った」

「だから…とにかく今を生きようって思う」

『死を回避しよう』よりも『今の生を大切にしよう』というメッセージを感じるシーンだった。

【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

周りの人たちの運命を変えた『英人=光誠』は、自分の運命は変えられず、2026年の10月に亡くなっている。


けれどそこにはヒデオが残され、英人の遺影に商店街の人たちがにぎやかに話しかけている。

【考察】高橋一生の圧巻の演技が光る最終回 光誠=英人はどこへ『リボーン』第9話

すべてを引き受けて、みんなのヒーローとして生きて死んでいった英人の笑顔がまぶしい。

きっといつまでも光誠のことも英人のことも忘れられない、ずっと心に残るドラマとなった。

『リボーン ~最後のヒーロー~』はTVerで配信中


『リボーン ~最後のヒーロー~』は、放送終了後から動画配信サービス『TVer』で配信中。

第9話はこちらからご覧いただけます。

[文/渡辺裕子構成/grape編集部]

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