夏に使った扇風機、そのまましまうの待った! NITEが教える片づけ前の『ひと手間』

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夏に使った扇風機、そのまましまうの待った! NITEが教える片づけ前の『ひと手間』

肌寒い季節になり「そろそろ扇風機をしまおう」と考えている人は多いのではないでしょうか。

長年使っている扇風機は、部品が劣化している可能性があります。来年使い始める前にしっかり点検することが大切です。

そこで本記事では、経年劣化による製品事故の注意喚起を行う独立行政法人 製品評価技術基盤機構(以下、NITE)に聞いた、扇風機の寿命や劣化のサイン、点検のポイントを紹介。

『NITE』は、経済産業省など関係省庁と密接に連携し、5つの事業分野(製品安全、化学物質管理、バイオテクノロジー、適合性認定、国際評価技術)で、日本の産業の発展とくらしの安全を支える取り組みをしています。

扇風機の寿命は一律に何年とはいえない


NITEによると、扇風機の寿命を一律に何年ということは困難なようです。

製品のタイプや状態、使用頻度、使用環境などによって寿命は異なるとのこと。

なお、経済産業省は『長期使用製品安全表示制度』により、2009年4月1日以降に製造、輸入された扇風機に対し、本体に『設計上の標準使用期間』の表示を義務づけています。


夏に使った扇風機、そのまましまうの待った! NITEが教える片づけ前の『ひと手間』

製品の表示場所例長期使用製品安全表示制度表示イメージ
画像提供:独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)

現在使っている扇風機に『設計上の標準使用期間』が表示されている場合は、期間や製品の状態を必ず確認しましょう。

『設計上の標準使用期間』を過ぎている場合は、特に異常が見られなくても、販売店による定期的な点検を受けることがおすすめです。

使う前に確かめたい6つのサイン


扇風機を使う前に、事故につながるおそれがある『劣化のサイン』を必ず確認しましょう。

特に、以下の6つの症状には注意が必要です。

・スイッチを入れても羽根が回転しない。

・電源コードに触れると急に羽根が回転する、または回転が止まる。

・羽根の回転が異常に遅い、または不規則で安定しない。

・羽根の回転時に異音や振動がある。


・首振り動作が不規則、または異音がする。

・モーター部分が異常に熱くなる、または焦げ臭いニオイがする。

異常が見られたら直ちに使用を中止する


扇風機を点検した際、6つのサインのうち1つでも当てはまる場合は、直ちに扇風機の使用を中止しましょう。

以下の画像は、電源コードに触れると急に羽根が回転したり、回転が止まったりする場合の点検の様子です。

夏に使った扇風機、そのまましまうの待った! NITEが教える片づけ前の『ひと手間』

点検の様子(イメージ)電源コードに触れると急に羽根が回転する/回転が止まる
画像提供:独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)

異常が見られた場合は扇風機の電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いて、購入店または製造、輸入事業者の修理窓口に相談してください。

事故の約3割は経年劣化による火災


NITEが受けつけた製品事故情報によると、調査が完了した扇風機の事故は、過去10年間で約120件ありました。

このうち約3割を、経年劣化による火災事故が占めています。

以下の画像は、古い扇風機から発火する様子を再現した試験のイメージです。


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古い扇風機から発火イメージ(再現試験)
画像提供:独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)

経年劣化による火災事故は、以下のような原因で起きています。

・運転コンデンサーの絶縁性能が落ち、内部でショート(短絡)を起こして発火した。

・モーターの巻線の絶縁が劣化し、巻線の層と層の間でショート(レイヤーショート)を起こして発火した。

・モーターの軸受け部分が古い油脂やほこりで固まって回転できなくなり(モーターロック)、異常に熱くなって発火した。

・首振り部分の内部配線に繰り返し屈曲ストレスが加わり、芯線が断線してスパークした。

このように、劣化した扇風機を使い続けると火災につながるおそれがあるため、使う際は注意してください。

しまう前にほこりや汚れを取り除いて保管する


扇風機の火災事故のなかには、内部にたまったほこりや汚れなどが関係した事例もあります。

そのため、扇風機をしまう前には、ガードや羽根など、手の届く範囲に付着したほこりや汚れを取り除いておくと安心です。


製品付属の取扱説明書に記載された手入れ方法に従って、羽根やモーター部分のほこりを落としましょう。
夏に使った扇風機、そのまましまうの待った! NITEが教える片づけ前の『ひと手間』

※写真はイメージ

取扱説明書で分解して収納することが推奨されている場合は、購入時の製品の箱に扇風機を分解して収納すると、ほこりや汚れの再付着を抑えられます。

箱がない場合は、扇風機本体を大きな袋で包んで保管するとよいでしょう。

使う前の点検で扇風機の事故を防ごう


扇風機の寿命は製品ごとに異なりますが、劣化のサインは自分で確かめられます。

使う前の点検としまう前の一手間が、来シーズンも扇風機を安全に使うことにつながるでしょう。

[文・取材/ブリジア構成/grapeライフハック編集部]

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