スーパーで買った『カボチャ』、冷蔵庫に入れる?入れない? 農家の回答は
煮物やスープ、天ぷらなど、さまざまな料理で大活躍する、カボチャ。
しかし、せっかく買って調理してみたら「水っぽくて全然甘くなかった…」とガッカリした経験はありませんか。
実は、カボチャの甘さは収穫後の『追熟(ついじゅく)』や完熟度によって大きく変化します。
本記事では、甘い完熟カボチャの見分け方や、料理ごとの選び方、家庭での正しい保存法について、野菜の生産や販売に詳しい『茨木コモンズ』の担当者にお話をうかがいました。
ヘタの乾燥が甘さのサイン!完熟カボチャの見分け方
――甘いカボチャを見分けるポイントはありますか。
ヘタが乾いて、コルク状になっているものが甘いです。
収穫したてのカボチャはヘタが乾いておらず新鮮に見えます。しかし、カボチャは寝かせることで糖度が増すため、ヘタがしっかり乾いてコルク状になっているもののほうが甘いですよ。
――水っぽくない甘い個体を選ぶ決定的なポイントはなんですか。
こちらも、一番のポイントはヘタの乾き具合です。
品種名がなく単に『カボチャ』とだけ書かれて売られているものは追熟すると甘くなる品種なので、ヘタがしっかり乾いてコルク状になっているかを見て選んでください。
画像提供:茨木コモンズ
――スーパーマーケットなどに売っている、あらかじめカットされたカボチャの場合は、どう見極めればよいですか。
種やワタが乾いていると、カットしてから時間が経っている可能性があります。しかし、多少時間が経っていても食味が落ちることはないので、それほど気にしなくて大丈夫です。
ただし、カットしたものは熟成するより先に傷んでしまうので、早めに使い切りましょう。
画像提供:茨木コモンズ
――『ホクホク系』と『ねっとり系』は料理でどう使い分けますか。
『ホクホク系』は食感と強い甘みが特徴で、万能なのでどんな調理法にも合います。
『ねっとり系』はしっとりした食感とあっさりした甘みが特徴なので、煮物に向いていますね。
天ぷらにしてもホクホク系とは違った食感になってしいですよ。――甘さを引き出す正しい保存方法を教えてください。
収穫直後はデンプンが多く甘みが少ないですが、時間経過とともにデンプンが分解され、糖分が増えて甘くなります。
冷蔵庫はカボチャにとっては寒すぎるので、丸ごとの保管場所は風通しのよい日陰がよいですね。
ただし、カットされたカボチャは傷みやすいので、冷蔵庫で保管して早めに使ってください。
甘くておいしいカボチャを味わおう
画像提供:茨木コモンズ
カボチャを選ぶ時は、見た目の新鮮さよりも「ヘタがしっかり乾いてコルク状になっているか」を確認することが、甘く完熟した個体に出会う一番の近道です。
また、料理に合わせて『ホクホク系』と『ねっとり系』を使い分けたり、丸ごとのものは風通しのよい日陰で追熟させたりすることで、よりおいしい食卓を楽しめますよ。
プロ直伝の見分け方や保存テクニック、ぜひ参考にしてみてくださいね。
[文・取材/LUIS FIELD構成/grapeフード編集部]