ひきわり納豆を『料理』に使うと意外なメリット メーカーに聞いた
納豆巻きといえば、細かな粒のひきわり納豆。なぜ、粒納豆ではなく、ひきわり納豆がよく使われるのでしょうか。
そこで本記事では、納豆などを製造、販売する太子食品工業株式会社(以下、太子食品)に、納豆巻きにひきわり納豆が向いている理由や、料理に合わせた使い分け方を聞きました。
ひきわり納豆は大豆を砕いてから発酵させる
ひきわり納豆と粒納豆は、粒の大きさだけでなく、製法や食感にも違いがあります。
ひきわり納豆 粒納豆 製法 乾燥した生の大豆を細かく砕き、皮を取り除いてから、水に浸して蒸し、発酵させる。 大豆を粒のまま水に浸し、蒸してから発酵させる。 食感 口当たりが滑らかで、やわらかい。 ふっくら、ほくほくとしていて、しっかりした噛み応えがある。
風味や特徴 発酵によるうま味を感じやすく、粘りの糸は控えめ。 豆本来の甘みや、豆の風味を感じやすい。 混ぜやすさ たれや薬味、ほかの食材と均一に混ざりやすい。 豆の形や食感が残りやすい。
ひきわり納豆は、大豆を細かく砕くことで表面積が広くなるため、納豆菌が活発に働き、発酵によるうま味が出やすくなるとのことでした。
※写真はイメージ
細かい粒が海苔や酢飯になじみやすい
納豆巻きにひきわり納豆がよく使われるのは、粒が細かく、酢飯の上へ均一に広げて巻きやすいためです。
海苔や酢飯に密着しやすく、食べる時にこぼれにくい利点もあります。
海苔と一緒に噛み切りやすいことも、ひきわり納豆が向いている理由です。
なお、粒納豆を包丁で細かくして、納豆巻きに使う寿司店もあります。
料理になじませるならひきわり、豆の味なら粒
ひきわり納豆は、納豆を料理の引き立て役として使いたい時に向いているとのことでした。
納豆汁や味噌汁などの汁物、パスタ、そうめん、そばのほか、菜の花や小松菜の和え物にもなじみやすいでしょう。
一方、粒納豆は、納豆そのものの味や噛み応えを楽しみたい時に適しています。
ご飯や納豆餅に合わせるほか、キムチや漬物などを加えて、おかずやおつまみとして食べるのもおすすめです。
※写真はイメージ
栄養や食べやすさも選ぶ目安に
栄養成分にも違いがあります。太子食品によると、ひきわり納豆のビタミンK含有量は、粒納豆よりも多いです。
ビタミンKは、大豆に元から多く含まれているのではなく、発酵の過程で納豆菌によって作られる栄養素。
ひきわり納豆は、大豆を細かく砕くことで表面積が広がり、納豆菌が活発に働くため、粒納豆よりもビタミンKが多くなります。
また、皮がなく、滑らかでやわらかいひきわり納豆は、粒のままでは食べにくいと感じる人にも選びやすいでしょう。
より細かな食感を求める人には、通常のひきわりをさらに細かくした商品もあります。
太子食品の『超きざみ国産ひきわり納豆』も、その1つです。
※写真はイメージ
ひきわり納豆と粒納豆は、製法によって食感や料理へのなじみ方が異なります。
作る料理や好みの食感に合わせて、納豆をもっと楽しんでみてはいかがでしょうか。
[文・取材・構成/ブリジア]