油汚れがついた服をきれいにする方法 アパレル社長が教える洗濯ワザを試してみた
食事中、うっかり料理をこぼして、衣類にシミをつけてしまったことはありませんか。
すぐに洗濯機で洗ったものの、乾いた衣類を見ると油汚れがくっきり。がっかりした経験がある人もいるでしょう。
通常の洗濯では落ちにくい、頑固な油汚れ。きれいに落とすには、どうすればいいのでしょうか。
家庭でできる油汚れのシミ抜き方法とは?
そこで、衣類の頑固な油汚れの落とし方について、無人古着屋『RELOOP STORE』を全国展開する、株式会社UPBEARの代表取締役・中谷駿志さんに話を聞きました。
※写真はイメージ
――なぜ洗濯機で洗うだけでは、衣類についた油汚れのシミは落ちにくいのでしょうか。
バターを冷水ですすいでもベタベタが取れないのと同じような現象が、衣類の上でも起きているからです。
一般的な洗濯洗剤は、汗などの水溶性汚れが落ちやすいように作られていますが、油分にはあまり強くありません。
そのうえ、日本の水道水の温度は約15〜20℃と低いため、動物性や植物性の油分が冷えて固まり、繊維にがっちりと付着してしまうのです。
――衣類の油汚れを、家庭で落とす方法を教えてください。
家庭にある『台所用中性洗剤』と『40〜50℃度のぬるま湯』を使うことをおすすめします。
中谷さんに教わった手順は以下のとおりです。
1.乾いた状態で直接中性洗剤を塗る
衣類のシミの部分に、台所用中性洗剤を原液のまま少量なじませます。
服が濡れていると、水分が油をブロックしてしまうため、乾燥している時に行いましょう。
撮影:LUIS FIELD
2.裏から当て布をしてトントン叩く
シミの裏側にタオルやキッチンペーパーを当てて、歯ブラシや指などで上から軽く叩きます。
揉み洗いは、生地を毛羽立たせる原因となるため、裏のタオルへ油分を移すイメージで優しくトントンすることがポイントです。
撮影:LUIS FIELD
3.40〜50℃のぬるま湯ですすぐ
油が再び固まらないよう、お風呂より少し熱め(40〜50℃)のお湯でしっかりと洗い流しましょう。
お湯を使うことで油が取れやすくなり、一気に洗い流せます。
撮影:LUIS FIELD
4.いつも通り洗濯機へ入れる
洗い終えた後は、衣類を普段通り洗濯機にかけてください。
撮影:LUIS FIELD
シミ抜きのNGは?
また、服にシミがついてしまった際のNG行動についても聞きました。
――油汚れのシミを落とす際に、ほかにも気をつけるポイントはありますか。
以下の3点に気をつけてください。
・外出先でおしぼりを使ってこすらない。
・乾燥機やアイロンの熱を加えない。
・油汚れを長期間放置しない。
汚れをおしぼりでゴシゴシとこすると、油分が繊維の奥まで入り込んだり、シミが広がったりする可能性があります。
外出先では、乾いたナプキンなどを当て、軽く押さえるようにして油分を吸い取るだけにとどめましょう。
また、熱を加えたり長期間放置したりすると、油分が酸化して、洗っても落ちにくいシミに変化することがあります。そのため、できるだけ早く洗うことが大切です。
一手間かけるだけで、お気に入りの服がきれいに
洗濯機に入れる前に一手間加えることで、油汚れによるシミが落ちやすくなるといいます。
筆者も実際に試してみたところ、時間が経って酸化した頑固なシミを、完全ではないものの、かなり薄くすることができました。
※写真はイメージ
油汚れが固まって落ちにくくなる前に、本記事で紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。
[文・取材・構成/LUIS FIELD]