小さなウイルスに笑いの神をさらわれた… 『サンドウィッチマン』が悔しさにじます
全世界に感染が拡大し、多くの人の命を奪っている新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。
情勢を鑑み、日本政府は東京五輪の1年間延期を検討し、2021年7月に開幕できるよう調整を進めています。
そんな折、お笑いタレントの志村けんさんの訃報が伝えられ、人々に衝撃が走りました。
志村けんの訃報にサンドウィッチマンがコメント
志村さんは、コロナウイルスによる肺炎で2020年3月29日に70歳で逝去。
幅広い年代の人から愛され、数々の偉業をなした志村さんは、2020年開催の東京五輪で聖火ランナーとして走る予定でした。
芸能界から悲しみの声が相次ぐ中、お笑いコンビ『サンドウィッチマン』の伊達みきおさんと富澤たけしさんがブログを更新。大先輩とも呼べる志村さんの訃報に、悔しさをにじませています。
伊達みきお「コント魂は我々世代がしっかりと受け継がなければ」
バラエティ番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)を見て、お笑いが好きになったという伊達さん。
志村さん扮する『バカ殿』と撮影した写真をブログで公開するとともに、次のように思い出を振り返っています。
直接何度お会いしても、テレビを見ている様な…不思議な感覚でした。
いつも優しくて、ニコニコして我々のネタを見て下さいました。
志村さんのコント魂は我々世代がしっかりと受け継がなければならないです。
伊達みきおオフィシャルブログーより引用
また、伊達さんは志村さんの訃報を通して、コロナウイルスの脅威を改めて感じたことについてつづりました。
本当に恐ろしいウイルスなんだなと、志村さんが身をもって教えて下さり、確信しました。
ずーっと長い間、お笑い界をリードして頂きありがとうございました。
心からご冥福をお祈り致します。
合掌
伊達みきおオフィシャルブログーより引用
富澤たけし「笑いの神の1人」
富澤さんも伊達さんが公開したものと同じ写真をブログに掲載。そして、最後まで志村さんらしさがあふれていたことについて触れました。
志村さんは世界でも通用する、世代を越えて笑うことのできた笑いの神の一人。こんな目に見えないような小さなウイルスに芸人は笑わす場を奪われ、笑いの神をさらわれていくことは悔しいにもほどがあります。
とにかく残念です。
しかし、亡くなられてニュースに出る時の写真がバカ殿様だったりするので、コントを思い出して悲しいのについ笑ってしまいます。
悲しいのに笑顔にすることができることは羨ましいし、何て素敵な仕事なんだろうとあらためて思います。
志村さんにもう一度「だいじょぶだぁ」と言ってもらいたかったです。
心よりご冥福をお祈り致します。
富澤たけしオフィシャルブログーより引用
訃報に際し、志村さんの『バカ殿』姿の写真が多数使用されていたことを富澤さんは指摘。
悲しいだけではないニュースとなったことに、志村さんの『お笑いの力』を感じたようです。
2人らしいコメントに、共感の声が続出。「ここまで『惜しい人を亡くした』と思うことはなかなかありません」「私も悲しいのに、志村さんの写真を見ると笑ってしまいます!」「日本が誇る、すばらしいエンターテイナーですよね」などのコメントが寄せられています。
同月20日には、聖火リレー公式アンバサダーとして、聖火の種火を『復興の火』として宮城県の石巻南浜津波復興祈念公園まで運んだサンドウィッチマンの2人。
強風にあおられて点かない聖火伊達みきおの機転がすごかった
サンドウィッチマン・富澤が渋滞中に『神対応』バスの窓から見せたのは…?
東京五輪延期という知らせに続き、聖火ランナーとして走ること叶わず志村さんが逝ってしまったことに、深い悲しみを抱いていることでしょう。
コロナウイルスが奪ったものの大きさを考えずにはいられません。
志村さんが遺してくれたものを大切にしながら、1日でも早くコロナが収束するよう、自分たちにできることをしていきたいですね。
[文・構成/grape編集部]