ドラッグストア店員「マスク、早朝にしか出せない」 理解してほしいと悲痛な訴え
2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)により、未だ多くの人々がマスクを求めてドラッグストアに行列を作っています。
長引くマスク不足で、ドラッグストア店員の悲痛な声が後を絶ちません。
医薬品登録販売者の、みあたす(@miaw20)さんも『いちドラッグストア店員の叫び』として、消費者に協力してほしいこと、お願いしたいことをTwitterに投稿しました。
こんな時だから…消費者に協力してほしいこと
・マスク購入列には本当に必要な人だけ並んでください。
・感染予防した上でマスク購入列に並んでください。
・近隣住民への配慮をお願いします。
・マスクの在庫確認は、貼り紙、売り場をご確認ください。
・従業員のマスク利用にご理解をお願いします。
・マスクやトイレットペーパーなどの個数制限を守ってください。
どれも、当たり前といえる項目ばかりですよね。
中でも、深夜から店舗前で待つ人々の騒音には、周辺住民から苦情が寄せられることもあります。あまりに酷いと、警察に相談の上、マスクの取り扱いを中止せざるを得ません。
また、開店前から駐車場が満車で『搬入車が入れない』『従業員の出勤ができない』など、営業にも支障が出ているそうです。
誰かに迷惑をかけていないかどうか、よく考えて行動したいですね。
消費者にお願いしたいことは、そのほかにも…。
・マスクの販売方法は、簡単に変えられません。
すべてのお客様が納得できるやり方で販売することは難しいです。
マスクの販売方法は、整理券を配布したり、昼、夕方から販売したり…店舗によって違います。そして、店によって事情や人員数も異なります。
少ない人数で営業している店舗なら、整理券を配る余裕もないかもしれません。
また、「早朝の待機をやめてほしいなら、昼や夕方にマスクの品出しすればいい」という声もあります。しかし、昼夜の時間は店内に客が多く、少人数で営業する店舗では「逆に混乱が生じ危険」という店舗もあるそうです。
店側も、それぞれができる最善の方法で販売していることでしょう。
「ほかの店ではこんな風に売ってたんだけど、どうしてこの販売方法でやらないの?」などと詰め寄るようなことはしたくありませんね。
・買い物はできるだけ1人でお願いします。
家族総出で来店されますと、その分感染のリスクが高まります。
学校が休校になったり、リモートワークが実施されたりしたためか、家族みんなでスーパーやドラッグストアへ来店する人が増えているそうです。
不特定多数の人が集まる場所は感染のリスクがあるということを念頭に、可能な限り少人数で買い物に行きたいものです。
・ほかの人への配慮をお願いします。
糖尿病などの自己注射に使われるアルコール綿(ステリコットアルファやワンショットプラスなど)や創傷部ケアに使う滅菌ガーゼは、本当に必要な人に残してあげてください。
医療品は入手できないことで、命に関わる商品もあることをご理解ください。
パッケージに『除菌』『滅菌』などのワードがあれば、思わず手が伸びてしまいますよね。
しかし、その商品が普段どんな人がなんのために使っている商品なのか、一度冷静になって判断したいものです。
最後に、みあたすさんはこのように投稿しました。
・店員も人間です。
欠品やマスク列の長時間待機などを理由に、店員に詰め寄り怒鳴る人が増えました。
店員も裏で泣いていたり、不眠症になったり、出勤するだけで手が震えたり…精神的にも肉体的にも限界が来ています。
私たちにも家族がいますし、感染は怖いです。
それでも、私たちが営業を自粛すれば社会が成り立たなくなると思い、働いています。しかし、どんなに忙しくても時給は変わりません。
こんな状況の中、怒鳴られたり、人格を否定されたら本当にやめたくなります。
私たちも人間なんです。
めちゃくちゃ長いですが、いちドラッグストアスタッフからの叫びです。打つの二日かかった
— 医薬品登録販売者みあたす (@miaw20) April 5, 2020
ぜひ皆様に読んでほしい。全てをまとめると「周りのことをよく見て、自分本位な行動は慎んでほしい」に尽きるんですが、、、#コロナ #コロナウイルス #マスク
#ドラッグストアの現状 #拡散希望 pic.twitter.com/TcLS5ef2W2
みあたすさんは、これらのことについて、「SNS世代だけでなく高齢者にも知ってほしい」とも語っています。
どれだけ探し回っても、マスクが手に入らない状況に苛立ってしまう気持ちも分かりますが、店員にその気持ちをぶつけてはいけませんよね。
ネットでは自分でマスクを作る方法も多く紹介されています。
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さらに、厚生労働省によると、手洗いを丁寧に行うことで十分にウイルスを除去できるそうです。
また、『手洗いの後にアルコール消毒液を使用する必要はない』ともいっています。
人との接触を減らすことが1番の感染予防策です。さまざまな工夫をして、買い物へ行く機会自体を減らしたいものです。
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[文・構成/grape編集部]