志村けんの死で「鬱になった」と明かすビートたけし 視聴者からは「涙が出る」の声
2020年3月29日に新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)による肺炎で亡くなったタレントの志村けんさん。
一緒に組んでコントもやったことのあるという、タレントのビートたけしさんは自身がMCを務める情報番組『新・情報7DAYSニュースキャスター』(TBS系)で約4分間にわたって、志村さんへの想いを語りました。
ビートたけし「何もこの芸人がこんなとこで…」
同年4月11日の放送で、たけしさんはコロナウイルスで亡くなった同世代の仕事仲間である、志村さんとの思い出や人柄を話しました。
まあお笑いについては、要するにコント芸人そのもので。
俺はいろんなものに出たんですけれども、この人(志村さん)はコントひと筋の人で。
なかなかね、できないですよ。こういう人は。
時代の、テレビの時代がいろいろ変化してもこの人はやっぱりお笑いのコントというものを突き詰めて。
その代わりこの人はけんちゃんは、俺にこぼすけど「俺しゃべり下手なんだよ」って。「しゃべれねぇんだ、フリートーク下手でな」って正直にいうけどね。
だから、何もこれで逝かなくてもいいじゃんっていうところあるよね。
もうちょっと、いずれ人間は死ぬけど何もこの芸人がこんなとこでって思うけど、本当に逆に考えれば、けんちゃんはいいところで収まったなって感じが。
俺はもっと苦労するのかなって思う。いいところでいなくなったよっていう。
逆にいえば幸せじゃんって。売れたままいなくなっていくんだから。
そんなこといったらファンに怒られちゃうけどよ。
俺とさんまは「孤独死だよ」ってよくいってるけど…。
新・情報7daysニュースキャスターーより引用
志村さんのことを東京のコントを守り続けた素晴らしい人とも称賛した、たけしさん。
また、『ザ・ドリフターズ』と『オレたちひょうきん族』として、同時期のお笑いブームを作った志村さんを、苦労人でありながらもコント一筋の人だったと振り返りました。
そんな志村さんを亡くし、たけしさんは心が暗くなってしまったといいます。
ちょっとだから鬱になっちゃって。ノイローゼになっちゃって。
もうなんか、だからなんにも考えなくなったね。
俺は一体どういうこれから人生を歩むんだってぐらいまで考えたよ、やっぱり。
どうしようって思ったね。でもちょっと冷静になってくれば、やりたいと思ったことを一生懸命やるべきだと。
それでしょうがないんじゃないっていう。余計なことを考えることはよそうっていう答えにはなったけどね。
新・情報7daysニュースキャスターーより引用
たけしさんは、大切な仲間を亡くして何も考えたくなくなり、ノイローゼになってしまったことを告白。
志村さんの死をきっかけに、これからの自分の人生をもう一度考え直したそうです。
【ネットの声】
・たけしさんの言葉が心にしみる。
また涙が出てきました。
・ジーンときた。ショックは大きかっただろうな…。
・ひょうきん族と、ドリフ。いい戦友だったんだろうね。
同時代のお笑いブームをけん引した、たけしさんだからこその言葉は多くの人の心に響きました。
[文・構成/grape編集部]