マスクをして走ると息が… 山中教授が代用品として提案したのは?
2020年4月16日、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染拡大を受け、政府は緊急事態宣言の対象を全都道府県に拡大しました。
以前から外出自粛の動きは広まっていたものの、今回の全都道府県への拡大を受け、より一層自粛の強化が予想されます。
一方で、家で過ごす時間が長くなったためか、リフレッシュや運動不足の解消を目的に、ジョギングや散歩を行う人も増えた印象。
京都大学の山中伸弥教授は、コロナウイルスに感染していても症状が出ない場合が多いことに触れ、ジョギングや散歩をする際も注意が必要であると警告しています。
新型コロナウイルスは感染しても、多くの人では症状が出ません。感染していてもジョギングをするくらいの方がたくさんいます。
走って大きな息をしますと、周りにもしかしたらウイルスをまき散らしているかもしれません。咳やくしゃみと同じような状況です。
Shinya Yamanakaーより引用
その上で、運動時の『エチケット』をYouTube上で呼びかけました。
山中教授は、ジョギングや散歩をする時もマスクの着用を推奨しているものの、自身の経験上「マスクが顔に貼り付くため、苦手です」とも語っています。
そこでマスクの代わりとして提案しているのが、ネックウォーマーのような形をした『バフ』と呼ばれるマスクなど、布で口元を覆うこと。マスクに比べると快適に走れるといいます。
適度な運動を行う人が増えている中、山中教授の呼びかけは反響を呼び、動画に対してさまざまなコメントが寄せられています。
・こういう情報は、どなたも公に発信してくれなかったのでありがたい。
・ジョギングは続けたいがどうすべきか判断がつかず困っていました。具体的なメッセージで非常に助かります。
・特に土日は、河川敷とかですごい数の人がジョギングしてる。当然マスクなしで…。
現状、不要不急の外出を控えるように呼びかけられていますが、ジョギングや散歩は禁止されていません。
「屋外の開けた場所だからいい」「1人で行っているから問題ない」という考えを持っている人も多いことでしょう。
また、家にこもりきりだからこそ、適度な運動でリフレッシュしたいという気持ちがあるのも分かります。
しかし、健康のために行っている運動が、感染を広めることにつながってしまっては意味がありません。常に周囲への配慮とエチケットを守り、健康維持に努めたいですね。
[文・構成/grape編集部]