「医療従事者の助けになりたい」 タクシー会社の『英断』に称賛の嵐!
外務省によると、2020年4月21日時点で新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の国内感染者数は1万人を超えました。
多くの医療従事者が感染のリスクを負いながらも、懸命に働いてくれています。
しかし、『子供が保育所への通園を断られた』『タクシーの運転手に乗車を拒まれた』など、心ない差別を受けている医療従事者もいます。
訪問看護師が浴びせられた罵声「許せない」「酷すぎる」の声
医療従事者への心ない差別に、厚生労働省が怒りネットで共感相次ぐ
そんな中、京都市に本社を構えるタクシー会社『MKタクシー』が医療従事者の無償送迎を始めるべく調整中であると発表しました!
先日、弊社の社長より
— MKタクシー (@MKofficial_PR) April 21, 2020
『「明日はどんな日になるんだろう?」ではなく「明日はどんな日にするんだ」という、強い意志を。』と全社員向けにメッセージが配信されました。
そして、MKとしてこの状況で何ができるかを考えたところ、医療に関する皆様の、移動のお手伝いをする運びとなりました。
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同月22日現在は、まだ保健福祉局と調整中だそうですが、協定を取り交わし次第、まずは京都市でこの取り組みを開始します。
京都市でこの取り組みを開始することができれば、『MKタクシー』が営業している、札幌市、東京都、名古屋市、大津市、大阪市、神戸市、福岡市の7都市でも同様に、医療従事者のための無償送迎を開始するそうです。
この送迎の内容を詳しく見てみると…。
・対象は、感染症指定医療機関など。
・医師、看護師、事務員、そのほか医療機関関係者が利用可能。
・基本的に、1つの病院に1台のジャンボタクシーでの送迎を提供。
また、最大8~9人乗ることができるジャンボタクシーでは、このような感染対策が取られます。
・ジャンボタクシーの後部座席、3列目か最後尾の座席を利用してもらい、利用者と運転手の間隔を保つ。
・運転席と後部座席の間にビニール幕を設置する。
・窓は開けた状態で換気しながら送迎を行う。
・ドライバーと乗客が接する行動は控える。
実は、同年3月に『MKタクシー』の従業員がコロナウイルスに感染し、2週間の営業停止を余儀なくされました。
しかし、その時の体験がこの取り組みのきっかけとなったそうです。
弊社自身、先月従業員に感染者が発生し二週間営業所(220台、350名)を停止しました。
その際の京都市医療衛生センターをはじめとする行政の真摯な対応に接し、弊社が出来る範囲での協力をしたいと考えて医療関係者の無償送迎の申し出を行いました。通勤のストレスを和らげ、最前線での業務に専念いただける助けとなれば幸いです。
MKタクシーによる医療機関の従業員無償送迎についてーより引用
『MKタクシー』のTwitterアカウントによると、この送迎の有志を募ったところ、100名を超えるドライバーの人たちが「医療現場の送迎を担当する」と名乗り出たそうです。
素晴らしい社長に、素敵な社員たちですね。
『MKタクシー』のみなさんには、頭が下がります。
この取り組みについて、多くの称賛の声が寄せられました。
・今回の英断に感動です。応援してます!
・こういう有事の際に、いち早く対応してくれてありがとう。
・医療関係者に寄り添ってくださりありがとうございます!
・泣きそうです。感動しました。素晴らしい。
感染を恐れて人を差別するのではなく、しかるべき対策を踏まえたうえで助け合う、素晴らしい姿勢ですね。
コロナウイルスによって暗い気持ちに支配されてしまいがちですが、こんな時だからこそ『MKタクシー』の取り組みのように、優しい気持ちや感謝する気持ち、助け合う気持ちを忘れたくないものですね。
[文・構成/grape編集部]