岡江久美子の火葬に立ち会えなかった『悲しい事情』 大和田美帆の投稿に涙
2020年4月23日、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)による肺炎で、俳優の岡江久美子さんが逝去。
コロナウイルスの感染による63歳という若さでの旅立ちは、多くの人に衝撃を与えました。
大和田美帆、母・岡江久美子について想いを明かす
同年5月4日、岡江さんの実娘である俳優の大和田美帆さんがブログを更新。
大切な人の死は、誰もが受け入れがたいもの。岡江さんが亡くなってからおよそ10日が経ち、美帆さんはやっと現実を受け入れて涙を流すことができるようになったといいます。
それでも岡江さんの死を信じられない美帆さんは「ちゃんとした区切りをつけていないというのも理由の一つにあるのかもしれません」と思いを明かしました。
コロナウイルスによる死で、家族は『気持ちの整理』ができず
指定感染症で亡くなった場合、感染者の遺体は厚生労働省の指導のもと袋に包まれて速やかに火葬されます。そのため、岡江さんの家族は火葬に立ち会うことができませんでした。
また、コロナウイルスが感染拡大している現状を考慮し、岡江さんの通夜や葬儀、『お別れの会』は未定とされています。
葬儀などは残された人が気持ちの整理をするための大切な時間です。それらが行えないことについて、美帆さんはこのようにつづりました。
死顔を見ること、家族で泣き合うこと、葬儀をすること、弔問に来てくださる方に直接ご挨拶すること。
それらすべてが残された者にとって気持ちを整理する大切な儀式なのだと気づかされます。
いつか、母がお世話になった皆様とのお別れ会ができますように。それが今の目標です。
父とは、お互い励まし合い、なんとかやっています。
父が母をどれだけ愛していたのか今も愛しているのかを知ることができて娘としては嬉しく、そして切なくなります。
ご心配をおかけしておりますが私の友人や母の友人、薬丸裕英さんをはじめとする母の仕事関係の方々からの直接会えなくても伝わってくる思いやりや優しさに包まれて父も私も支えてもらっています。
そのどれもが母からのギフトのようで有り難くお気持ちを頂戴しています。気にかけてくださる全ての方に感謝です。
大和田美帆オフィシャルブログーより引用
事態が収束した後、『お別れ会』を行うことが今の目標であるという美帆さん。
気持ちの整理ができていないのは、きっと美帆さんだけではないでしょう。岡江さんの夫である俳優の大和田獏さんは、岡江さんの遺骨を自宅で受け取った際「こんな形の帰宅は本当に残念で悔しくて悲しい」と思いを明かしていました。
美帆さんは、ブログを読む多くの人に向けてメッセージを送っています。
私たちだけじゃない。日本中、世界中で同じようにコロナウイルスで家族を亡くした遺族がたくさんいらっしゃる。
今は自粛生活の中で誰にとってもとても窮屈な日々ではありますが
この辛抱が、いつか訪れるであろう平穏な日々や、会いたい人に会える扉に繋がっていると信じています。
皆さまどうかどうかご自愛ください。
大和田美帆オフィシャルブログーより引用
読んでいるだけで深い悲しみや無念が伝わってくる、美帆さんの文章。
ブログには「親を亡くしているので気持ちが分かります」「無理はせず、頑張ってください。応援しています」「文章を読んでいて泣いてしまいました」といったコメントが数多く寄せられました。
美帆さんがいうように、世界中にコロナウイルスによって大切な家族を失った人がいます。
そして、遺族は日に日に増えているのが現実です。
1日でも早くこの事態を収束させられるよう、今は耐え忍びたいですね。
[文・構成/grape編集部]