外出自粛で「最も不要な存在」と嘆く花屋の女性 その後の展開にハッとする
2020年5月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染拡大を受け、政府は全国に緊急事態宣言を発令しています。
一部の企業ではリモートワークを推奨し、人々は不要不急な外出を控えて過ごしています。
生花店で働く女性が語った『ある想い』
「外出自粛や最低限の買い物のみとなると、生花店なんて一番に不要になる仕事だと思っていました」
そんなひと言から始まる言葉をTwitterに投稿したのは、生花店に勤める木村咲(@_kimura_saki_)さん。
外出自粛が叫ばれる中、「緊急時に花なんて、きっと必要とされない」と思っていたそうです。
しかし、外出自粛期間中だからこその来客がありました。
休校中の子供と育てるために花や野菜の苗を買う人や、「家にずっといるから」と、生花や観葉植物を購入する客がいたといいます。
そんな人々を見た木村さんは…。
「花って不要じゃないんだ」
※写真はイメージ
外出自粛、最低限の買い物のみ、となると花屋なんて、一番に不要とされる仕事だと思ってました。
でも…花や野菜の苗を買うお客さん、休校中のお子さんと育てるとのこと。家に飾る生花や観葉を買うお客さん、家にずっといるから…と。花って不要じゃないんだ。こんなときこそ必要なのかもしれない。— 木村 咲 (@_kimura_saki_) April 22, 2020
人々にとって花が不要なものではないことを実感し、「こんな時だからこそ必要なものなのかもしれない」と思ったそうです。
農林水産省によると、花には緊張を和らげたり、ストレスを軽減したりする効果があるのだそうです。
外での娯楽が減った人々の心を、癒してくれる存在になることでしょう。
木村さんのエピソードは拡散され、12万件の『いいね』と共感の声が寄せられています。
・こんな時だからこそ、必要な職業だと思います。きれいなお花を販売してくれてありがとうございます。
・生活にうるおいを与えてくれますよね。家の中に1輪あるだけで癒されます。
・私も外出自粛要請が出てから、自宅に花を置くのが欠かせなくなりました。
外出自粛で心が不安定になったり、ストレスが溜まりやすくなったりする今だからこそ、花の力が必要だといえそうです。
2020年の5月は『母の月』
コロナウイルスの感染拡大を受け、9団体で構成される『日本花き振興協議会』では、2020年5月の1か月間を『母の月』とする取り組みを全国の生花店で展開しています。母の日に生花店へ注文が殺到したり、店頭に人が押し寄せたりする状況を緩和し、生花店に勤める従業員や配送業者、利用する客の感染を防止する試みです。
店舗によりますが、1か月間に延長することで、5月中旬〜下旬に旬を迎える花を贈ることもできるのだとか。
母親に感謝の気持ちを伝えたい人は、注文が殺到しない日にちにずらすのがよさそうです。
[文・構成/grape編集部]
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