スベスベマンジュウガニとはどんな生き物? 名前はかわいいけど、実は…
みなさんは『スベスベマンジュウガニ』という生き物を知っていますか。
名前はとてもかわいらしく、おいしそうですが、食べると死に至ることも…。
この記事では、スベスベマンジュウガニとはどんな生き物なのか、また、それをテーマにした歌もご紹介します。
スベスベマンジュウガニとは?
スベスベマンジュウガニは、甲羅の幅が5cmほどの小さなカニです。
名前の由来は、丸くてすべすべとした滑らかな甲羅を持っていることから付けられたといわれています。
体の色は暗褐色で、甲羅に白っぽい斑模様があるのが特徴です。
スベスベマンジュウガニ
日本では、千葉県から沖縄県沖の太平洋沿岸に分布し、岩場やサンゴ礁などに生息しているそう。
そんなスベスベマンジュウガニは、そのかわいらしい名前とは裏腹に、筋肉などに強力な神経毒『テトロドトキシン』や麻痺性貝毒を持っているといいます。
そのため、食べると呼吸困難や意識障害などの症状を引き起こす恐れがあり、最悪の場合は死に至ることもあるのだとか…。
神奈川県にある新江ノ島水族館の『トリーター日誌』では、スベスベマンジュウガニの危険性をこのように紹介しています。
おいしそうな名前ですが、筋肉に神経を麻痺させて呼吸困難や意識障害などを起こす毒を蓄えていることがあります。
この毒は熱に強く、カニを煮た汁にも染み出してきます。
肉を食べるだけではなく、味噌汁の出しにして飲むことも危険なので、絶対に食べないようにしてください。
新江ノ島水族館ーより引用
スベスベマンジュウガニは自分から襲ってくることはないといい、食べなければ危険ではないようです。
スベスベマンジュウガニ、食べたら大変です。 pic.twitter.com/1vori5vN1C
— 新江ノ島水族館 (@enosui_com) September 4, 2013
スベスベマンジュウガニのうたがある!?
世の中には、スベスベマンジュウガニをテーマにした歌がいくつか存在します。
まず、1つ目が『恋のスベスベマンジュウガニ』という楽曲。
2003年8~9月に音楽番組『みんなのうた』(NHK)で放送された楽曲で、声優・歌手の松本梨香さんのシングル『めざせポケモンマスター』に収録された『ポケモン言えるかな?』を歌った『イマクニ?』さんが歌を担当しています。作曲は、世界をとりこにしたポケモンシリーズの音楽を一手に引きうけるたなかひろかず。
うたは、「ポケモン言えるかな?」などヒット歌手として活躍するかたわら、実はカードゲーム等のデザイナーでもある正体不明の歌手(?)、イマクニ?。
2人がその本領を発揮し、この怪作が誕生しました。ユーモラスな詞では他の追随を許さない俊才、もりちよこによる歌詞もお楽しみください。
たなかひろかずが代表をつとめるクリーチャーズが映像を制作。存分に才能と技術を発揮し、主人公のスベスベマンジュウガニ(実は有毒。
さわらないでね)をはじめ、実在する海の怪しい生物の世界を創り出しています。
NHK みんなのうたーより引用
そして2つ目が、『スベスベマンジュウガニは静かに笑う』という楽曲。
ロックバンド『THE BOY MEETS GIRLS』の楽曲で、スベスベマンジュウガニの危険性を歌にしています。
こちらは、『スベスベマンジュウガニは静かに笑う』のミュージックビデオです。歌詞に注目しながら、ご覧ください。
THE BOY MEETS GIRLS『スベスベマンジュウガニは静かに笑う』MV
スベスベマンジュウガニは水族館でも見られる?
スベスベマンジュウガニは、水族館でも見られることがあるようです。
過去には新江ノ島水族館や、アクアワールド茨城県大洗水族館で公開されていたことも。
新江ノ島水族館では、珍しい白色のスベスベマンジュウガニが公開されていたようです。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
スベスベマンジュウガニに関する、さまざまなことをご紹介しました。
もし、海で小さなカニを見つけたら、スベスベマンジュウガニの可能性もあるので、持って帰って食べることはしないようにしましょう![文・構成/grape編集部]