GoToキャンペーン開始に「すべて水泡に帰す」 青森県むつ市長の意見に反響
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)により、売上が急減した国内観光業や飲食業などの需要喚起を目的とした『Go To キャンペーン』が、2020年7月22日から始まります。
旅行にかかる料金が最大で半額補助されるほか、地域の飲食店で使えるポイントが付与されるなど、開始前から話題を呼んでいた同キャンペーン。
消費活動をうながすことで、経済状況の回復が期待される一方、コロナウイルス収束の兆しが見えない今、観光により人の往来を増やすことは、感染拡大を助長するのではないかと危惧する声も目立ちます。
青森県むつ市の宮下宗一郎市長もまた、『Go To キャンペーン』を不安視している1人。
同月13日の会見で、宮下市長は「今まで我慢してきたことや、今、我慢していることがすべて水泡に帰す」とし、複雑な胸の内を明かしました。
感染というものは、人を介していくことによって拡大するわけです。人が動かなければ、ウイルスは動かない。
梅雨前線にのってウイルスが北上してきましたとか、渡り鳥と一緒にウイルスが来ましたなんてことはない。
人が、ウイルスを運んでくる。
ですから、人が動かなければウイルスは動かない。