くらし情報『空港は、出会いと別れの場 幸せとせつなさを味わう』

空港は、出会いと別れの場 幸せとせつなさを味わう

目次

・吉元由美の『ひと・もの・こと』
・母は幸せで、せつなくて〜空港にて思うこと
空港は、出会いと別れの場 幸せとせつなさを味わう

吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。


母は幸せで、せつなくて〜空港にて思うこと

8月半ば、娘が留学先のニューヨークに戻りました。コロナ禍の中、ほとんどのフライトは欠航で、羽田空港の国際線ターミナルは閑散としていました。

午前9時から11時の間にある27便のうち、飛んでいたのは、パリ、ヘルシンキ、バンコク、ダラス、ニューヨーク行きの5便。人々のざわめきはなく、レストラン、お店は全部閉まっています。世界が分断されていることを、肌身で感じました。

空港は、出会いと別れの場 幸せとせつなさを味わう

空港は、出会いと別れの場です。そこには、一人ひとりのドラマがあります。旅立つ人、見送る人。
出発ロビーにも到着ロビーにも、それぞれの人の思いがあります。

年に2回、見送り、出迎えをするようになって8年が経ちました。保安検査場に入っていく娘の背中を何度見送っても、慣れることはありません。

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