公衆電話の前で呆然とする男性 気になって声をかけると…?
2020年9月現在、未だに猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。
コロナウイルスの影響で、観光業や飲食業、イベント業など、さまざまな業種で客足や仕事が減り、中には職を失っている人もいます。
コロナウイルスにより職を失った男性と出会い…心温まる話に涙
同年8月28日に、OtonaKitty(@KittyOtona)さんがTwitterに投稿したエピソードに約16万件の『いいね』がつきました。
呆然とうなだれている男性…気になって声をかけると?
投稿者さんはある日、コンビニそばにある公衆電話の前で、スマホを見つめながら、呆然とうなだれている男性を見かけました。
※写真はイメージ
男性のことが気になり「私のスマホ、かけ放題だからよかったら使いますか?」と声をかけたそうです。
すると男性は、自身のことをこのように話してくれました。
コロナウイルスの影響で仕事を失くし、「実家に帰るしかなくなった」と家族にコレクトコールをかけようとしていたけれど、虚しさや悔しさで手が震えていた。
通話料金を着信者に負担してもらえる、コレクトコール。
男性の話を聞き、投稿者さんは「何時間でも使っていいから」と自分のスマホを貸したそうです。
※写真はイメージ
少し離れた場所で電子書籍を読みながら待っていると、1時間ほど経ったところで、男性が泣きながら携帯を返してくれました。
すると、すぐに折り返しの電話がかかってきて、男性から「実家からあなたへの電話なので出てほしい」とのこと。
電話に出てみると、男性の父親、母親、祖母が次々と電話でお礼をいってくれたのでした。
投稿者さんによると、男性の家族は愛にあふれていて、とても心配しているのが伝わってきたといいます。
1か月後、彼の実家から荷物が届いて…
この出来事から1か月ほど経ったある日、投稿者さんのもとに男性の実家から桃が届きました。
実家に戻りバイトを始めた男性が、バイト代で投稿者さんに桃を贈ってくれたのです。
桃には不老不死のいい伝えがあり、投稿者さんの健康を想い贈ってくれたのだとか。
また、男性の家族連名の手紙も添えられており、このように書いてあったそうです。
職を失い落ち込んでいたけれど、また一から頑張って、いつかは東京に戻り夢を叶えたい。
コロナウイルスが終息したら、ぜひ実家に遊びに来てください。
公衆電話の前で携帯を開きながらも何やら心許ない感じに見えたので『かけ放題だから良かったら使いますか?』と聞いたらコロナ禍の影響で仕事をなくしもう実家に帰るしかなくなったと家に電話したくても携帯も止まってしまい実家にコレクトコールしようと思ったが虚しさや悔しさで手が震えていたと…→
— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020
投稿者さんは最後に、「夢を叶えるために、いつかまた東京に戻るという彼を応援したい。頑張って!」とつづっています。
この投稿には、さまざまな声が寄せられました。
・就職活動がうまくいかずに電話をしてきた息子の姿と重なって涙がでました。投稿者さんが彼と出会ってくれてよかった。
・知らない人に自分のスマホを貸すのはなかなかできることではないです。世の中捨てたもんじゃないなと思えました。
・目頭が熱くなり、涙が出ました。投稿者さんの行動と、その後の彼らとのやりとりに心温まりました。私も、困っている人がいたら手を差し伸べようと思います。
職を失い、呆然としていた男性。
虚しさや悔しさに打ちひしがれていたところ、優しい声をかけられ心救われたことでしょう。
また、投稿者さんも男性に声をかけた後の、一連の出来事に「温かな気持ちにしてもらった」と語っています。
自分が助けられる立場にある時には、快く手を差し伸べてあげたいものですね。
投稿者さんは、ごはんを十分に食べることができない子供たちに食事を提供する『子ども食堂ネットワーク』を応援しているそうです。
気になった人は、ぜひチェックしてみてください。
子ども食堂ネットワーク
投稿全文はこちら
公衆電話の前で携帯を開きながらも何やら心許ない感じに見えたので『かけ放題だから良かったら使いますか?』と聞いたらコロナ禍の影響で仕事をなくしもう実家に帰るしかなくなったと家に電話したくても携帯も止まってしまい実家にコレクトコールしようと思ったが虚しさや悔しさで手が震えていたと…→
— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020
いやもう何時間でも電池なくなるまでかけてていいから、私の事は気にする事ないと涼しいところに移動して携帯とペットボトルのお茶渡して、わたしは少し離れたところで電子書籍読みながら音楽を聴いていた。
— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020
あっという間に1時間ちょいたって泣きながら携帯を返してくれた。
→
そうしたら、すぐに電話が鳴って実家から私あてだから出てくれと。
— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020
びっくりしたけれど出てみたらお父さんとお母さんと次におばあちゃんまで出てきてくれて、ご家族の様子から本当に家族愛に溢れていて心配しているのがよくわかった。
きっとこれなら大丈夫、帰って力をためてまた頑張ってほしい
→
無事に実家に帰られて1ヶ月足らず達筆なお手紙と桃を送って下さった。
桃は不老不死の言い伝えがあるそうで私の健康を思ってバイト代で贈ってくださった、こんな立派な桃こんな心に残る桃初めて。
お手紙には凹んでいたけどまたやる気を出して一から頑張って東京にまた夢を叶えに戻りたい事
→— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020
コロナがおさまったら是非、家に遊びに来てくださいと家族連名でのお手紙。
— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020
こんな家族が私の家族なら良かったのになと思うくらいあたたかな愛あふれる家族。
夢を叶えるためにまた東京にいつか戻るという彼、何が私に出来るわけではないけれど応援していたいな、頑張ってーっ!!
[文・構成/grape編集部]