くらし情報『骨折した客を見て、レジ店員が…? さらに、その後驚きの展開に』

骨折した客を見て、レジ店員が…? さらに、その後驚きの展開に

※写真はイメージ

2020年5~8月にかけて、ウェブメディア『grape』では、エッセイコンテスト『grape Award 2020』を開催。

『心に響く』と『心に響いた接客』という2つのテーマから作品を募集しました。

『grape Award 2020』心に響くエッセイを募集!今年は2つのテーマから選べる

今回は、応募作品の中から『思いやりの連鎖』をご紹介します。

私にはどうしても、釈然としない思い出がある。

四年前の春、休日に趣味のスポーツをしている最中の事故で左手首を骨折した。仕事への影響は当然のこと、洗顔、着替え、食事、入浴…身の回りのことがすべて不便になり、憂鬱な日々を送っていた。

特に大変だったのは買い出しだ。行きつけのスーパーは商品の位置を熟知しているとはいえ、買い物かごを持つにも、野菜を一つ入れるにも一苦労である。
レジに並んでいる時間は周りの買い物客の哀れむような視線が刺さるようで、一刻も早くその場から立ち去りたかった。

その視線にばかり意識が向き、いつもよりレジの進みが遅いことにしばらく気付かなかった。レジを担当していたのは、見慣れない女性の店員。

胸の名札には「研修中」と書いてあり、すぐ後ろには中年の男性店員が立ち、指導をしているようだった。

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