子連れに声をかけた、評判の悪い高校の男子たち 駅で起こった出来事に心打たれる
2020年5~8月にかけて、ウェブメディア『grape』では、エッセイコンテスト『grape Award 2020』を開催。
『心に響く』と『心に響いた接客』という2つのテーマから作品を募集しました。
『grape Award 2020』心に響くエッセイを募集!今年は2つのテーマから選べる
今回は、応募作品の中から『男子高校生の勇気ある小さな親切と大きな感謝』をご紹介します。
私の娘がまだ1歳くらいの時のことです。
娘をベビーカーに乗せて、2人で電車で買い物に出かけた帰りのことでした。
JRの電車の中で、娘はベビーカーですやすや眠っていました。駅に到着し、乗り換えのため私はベビーカーを担いで電車を降りました。とても混雑していて、駅の階段にはたくさんの人がいてなかなか前に進まない状態でした。
ベビーカーの娘はまだぐっすり眠っており、ベビーカーの両サイドにはたくさん荷物をかけていました。その頃は駅にはまだエレベーターが設置されておらず、改札まで行くにはベビーカーと荷物を持って階段を上がるしかありません。
力には自信がある方でしたが、さすがに子どもを乗せたベビーカーとたくさんの荷物を、この人混みの中同時には持って上がれないと思いました。