少年航空兵として空を飛びたかった父親 人生に悩む娘にかけた『ひと言』が、深い
2020年5~8月にかけて、ウェブメディア『grape』では、エッセイコンテスト『grape Award 2020』を開催。
『心に響く』と『心に響いた接客』という2つのテーマから作品を募集しました。
『grape Award 2020』心に響くエッセイを募集!今年は2つのテーマから選べる
今回は、応募作品の中から『パイロットになりそこなった父の名言』をご紹介します。
私の中で長らくモヤモヤしてきたことがあります。
“平凡”って何?ということです。
それって価値観?
辞書を引くと“これといったすぐれた特色もなくごくあたりまえなこと”とあります。
ごていねいにも“平々凡々”なんて強調する言葉まである。
その物差しっていったいどこにあるんだろう。
そんな曖昧な疑問を誰にもぶつけたことはなかったけれど、山あり谷ありの人生を歩む中で最近ようやく私なりの答えを見つけた気がします。
「平凡という名の非凡」。
世の中は個性の集合体なんだ、平凡ということ自体が稀なんだと考え至りストンと腑に落ちたのです。
自分に都合の良い極論かもしれませんけれど。
前置きが長くなりました。
私は幼いころから人と同じというのを好みませんでした。